組織や細胞、遺伝子などの生物の構成要素を部品に見立て、人工的に生物システムをデザインする「合成生物学」。この学問を応用して石油代替品や医薬品を製造する”バイオものづくり”が注目を集めている。世界ではバイオものづくりを大規模化した「バイオファウンドリ」を標榜する企業も登場。日本からは同分野で有名な神戸大学が中心になって立ち上げたバッカス・バイオイノベーション(神戸市中央区)が、この潮流に挑む。 実験を高速化する「DBTLサイクル」 バイオものづくりは人工知能(AI)を中心とした計算科学と、ゲノム編集などサイエンスの領域を組み合わせた新しい産業だ。 特定の化合物を作り出すなど、目的に応じた生物システムをコンピューターで設計。設計を基に、サイエンス技術で生物システムを作成し、性能を試験する。試験結果から得られた法則性を再度コンピューターに反映して、設計の精度を高める。 この一連の流れである「DB
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