ウクライナ危機の裏で中国が執着する海上交通路戦略「真珠の首飾り」とは何か（大塚 智彦） @gendai_biz「真珠の首飾り」巡る駆け引き 中国政府が東南アジア・タイ南部の狭隘部を東西に貫く「運河」建設に強い関心をみせている。 同地での「運河」建設計画は以前から取り上げられているものの、タイ国会で僅差ながら反対票が賛成票を上回り、計画は「廃案」となった経緯がある。 だが、中国は、賛否が拮抗していたことから今後「廃案が復活して賛成票が多数になる可能性も捨てきれない」として経済支援や軍備供与など各分野で揺さぶりをかけ攻勢を強めている。 中国が陸の経済圏構想である「一帯一路」に加えて、南シナ海からインド洋にかけて構築しようとしているシーレーン構想「真珠の首飾り」にとってタイのクラ地峡は欠かせない要衝となっている。 こうした最近の中国のタイ運河計画への巻き返しの動きに対し、ミャンマーの独立系メディア「イラワディ」が3月初め「中国の思惑に地域的努力で抵抗するべきだ」とする記事を掲載して、関係者に注意を呼びか
