日経コンピュータの6月12日号で「ミスがシステムを襲う」という特集記事を掲載した。この記事の取材・執筆に参加して,システム運用の現場における「ミス」について,改めて考えさせられた。 もっとはっきり言えば,真剣に働いているはずなのに,みすみすミスの起きやすい現場を生み出しているのではないか,と考えたのである。 信じられないようなミスが起きている 大きな障害につながったかどうかを別にすれば,ミスは日常的に起きている。すべてのミスをなくすことができるとは記者も考えない。 だが業務に不可欠なシステムであれば,人為ミスが起きても,これを放置しないために,さまざまな対策を打つのが当然だろう。手順を明記したマニュアルを参照しなければ絶対に作業を進めないようする,操作画面に確認のアラートを出す,必ず複数の人間が確認してからでないと一つの作業を実施しないようにする,などだ。 しかし,こういった対策を取ってい
![みすみすミスの起こりやすい運用現場にしていませんか](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)