最新号で「赤外線からRFへ,進化するリモコン,ローパワーの無線ICが原動力」という記事を執筆しました。ちょうど今,テレビ用のリモコンでは,リモコン信号の伝送用インタフェースが約30年続いた赤外線から2.4GHz帯などの電波(RF)に切り替わりつつあります。変わるのは単に物理層媒体の違いだけではありません。物理層の変更をきっかけに,リモコンの形状からボタンの種類,コントロールする機器の種類までさまざまな点が変わってきそうです。 例えば,テレビ用リモコンとして日本で初めてRFリモコンを採用したソニーは,これまで棒状だった形を,平たい長方形に変えました(関連記事)。赤外線リモコンで細長いものが多かったのは,テレビがある方向に赤外線が飛ぶ方向を合わせる必要があったため。RFリモコンは,直進性が小さい電波を利用することから,向きをテレビに合わせる必要がほとんどありません。 今後登場する製品では,ボタ