ここに来て予想以上の速さで進むEVシフト。今年中には世界で発売される新車の約1割は電気自動車(Electric Vehicle)になる見通しだ。 このEVに搭載されるバッテリー(二次電池)やモーターには、リチウムやニッケル、コバルトのようなレアメタル(希少金属)、あるいはレアアース(希土類)等の鉱物資源が大量に使われている。 今後、EVシフトが加速し、いずれは年間数千万台もの電気自動車が生産されるようになれば、鉱山など陸上の鉱床に埋蔵されている鉱物資源だけでは足りなくなると見られている。 深海に眠る無尽蔵の鉱物資源 そこで今、注目されているのが陸上ではなく海、特に深海に眠る鉱物資源だ。一般に深海とは、海底までの深さが概ね200〜1万メートル程度の海を指す。これら深海の海底には、各種の鉱物資源がほぼ無尽蔵に蓄えられている。 中でも特に期待を集めているのが、「Polymetalic nodul