福島第1原子力発電所の事故は、6基ある原子炉のうち、1・2・3号機が炉心溶融に至り、さらに1・3・4号機では水素爆発で原子炉建屋が損壊するという、未曽有の原子力災害となった。2011年3月の事故から10年、現場では原子炉の解体に向けた準備が進められている。事故が起こった原子炉、そして廃炉の状況はいまどうなっているのか。福島第1の現状をみてみる。 Q1:福島第1原発の廃炉は何が難しい? Q2:原子炉の現在と今後の作業計画は? Q3:廃炉が完了するのはいつ? Q4:廃炉の費用はいくら? Q5:原子炉の跡地はどうなる? Q6:現在の冷却システムと汚染水の状況は? Q7:トリチウムはなぜ分離できない? Q8:敷地内のタンク容量はいつまでもつ? Q9:福島第1原発の他に、廃炉予定の原発はある? Q10:世界で廃炉を完了した原発はある?