なぜ「焦土作戦」なのか? 台湾をめぐる緊張が高まるなか、台湾を中国から、どう守るか。米陸軍大学の季刊誌に、斬新なアイデアの論文が掲載された。いざとなれば「台湾が誇る半導体製造工場を自ら破壊する『焦土作戦』を展開せよ」と提言しているのだ。いったい、どういう話なのか。 筆者は、米空軍大学のジャレッド・M・マッキンニー教授とコロラド大学のピーター・ハリス准教授である。2人とも、インド太平洋に関する安全保障と戦争の専門家だ。「壊れた巣:中国の台湾侵攻を抑止する(Broken Nest: Deterring China from Invading Taiwan)」と題された15ページの論文は、昨年11月に発行された季刊誌「パラメーターズ」に掲載された(https://press.armywarcollege.edu/parameters/vol51/iss4/4/)。 2人の肩書と論文を掲載した媒体