今回から2回にわたり、マイコンを使用する上で必要不可欠な「ESD対策」について解説していく。第1回は「ESDの破壊モード(メカニズム)」と「ESDの主な発生要因とその対策」を取り上げる。 意外と見過ごすESD ユーザーから、マイコンメーカーのエンジニアである筆者宛に不具合の連絡があった。不具合が生じたマイコンを解析してみると原因はESD(Electro Static Discharge)による破壊だった。その後、同じユーザーから、頻繁に不具合解析の依頼を受けるようになり、その不具合原因のほとんどがESD破壊によるものだった。対象製品の事例を社内のデータベースで調べてみると、全社で不具合の履歴はなく、このユーザーだけの事象であることが判明した。 また、別のユーザー、別のマイコンでも頻繁に不具合が起こり、解析してみると、こちらも原因はESD破壊ということがあった。このマイコンもデータベースを調
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