それに対抗したのは半導体大手の米クアルコムだった。スマートフォン用チップで高いシェアを持つ有力企業だが、デジタルコックピットや自動運転機能などを備える次世代自動車の領域でも、事業拡大を虎視眈々(たんたん)と狙っている。 結果、勝利したのはクアルコムだった。21年10月、マグナの提示額を7億ドル上回る45億ドル(約5100億円)でヴィオニアを買収。先進運転支援システム(ADAS)や自動運転といった新たな領域を開拓し、スマホに続く事業の柱に育てる。 一昔前では想像できなかったマグナとクアルコムの買収合戦は、自動車産業の地殻変動を象徴する。ここ数年、従来型のサプライヤーではない異業種企業の参入が続く。自動車を次なる事業の柱と位置付け、IT(情報技術)企業や電機メーカーが相次いで市場に飛び込んでいる。 日本電産はモーターやギアを一体化した「eアクスル」と呼ばれるEV基幹装置の事業拡大を進める。中国
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