中国最大のECセール「独身の日(ダブルイレブン=双11)」で、アリババのECモール「天猫(Tmall)」は今年、過去最高となるGMV 5403億元(約9兆6600億円)を記録した。これにより大きな負荷がかかるのが物流業界だ。 アリババは配送効率を高めるため、傘下の研究機構DAMOアカデミー(達摩院)が開発した自律走行型配送ロボット「小蛮驢(XiaoManLu)」を中国各地の大学200校以上に投入した。ECプラットフォームで注文された荷物はアリババの物流ネットワークを通じて発送され、地域のサービス拠点「菜鳥ステーション(菜鳥驛站)」に届いた後、配送ロボットが末端配送を担当する。配送ロボットが宿舎棟入口などの受け取り地点に到着すると、受取人に自動で電話がかかるようになっており、受取人はバーコードをスキャンして荷台を開け、自分の荷物を取り出すだけだ。 小さなボディに最先端の技術 宅配量の増加と労