韓国との関係改善を足掛かりにして、北朝鮮が米国との直接対話による状況打開を模索する姿勢を鮮明にしており、朝鮮半島有事のリスクが低下。米トランプ政権の保護主義的な政策など米国株にとって足元は悪材料山積と言える状況だが、上記の面に限っては当面の安心感が広がっている。3月5~6日に北朝鮮を訪問した鄭義溶(チョン・ウィヨン)韓国国家安保室長が6日の記者会見で明らかにした合意内容と、それに関する筆者コメントは下表の通りであり<図1>、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が予想以上に譲歩した印象が強い。
![金正恩委員長の「巧みすぎる外交術」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/83dfb6486ac0766a5714ceb80d5323314a842829/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkei.com%2Fatcl%2Fopinion%2F15%2F248790%2F041600137%2Ffb.jpg)