第4回 資産運用に踏み切れない人のリスク ファイナンシャルプランナー 安田 晶子氏 2007年4月17日 日本は長く貯蓄大国だった。「汗水流して働いて得たお金」をリスクにさらすことは考えられなかった。そもそも投資は、「何もしないで儲けよう」という発想だとして嫌われてきた。この国では、誰も投資の意味や意義を教えられずにきたのだ。 確かにこれまでは資産運用などせずとも、十分に人生を生きることができた。しかし、今後の日本はどうだろう。資産運用を考えずに長い人生を生きていくことは可能だろうか。答えは「否」だ。 人生の三大資金といわれる「教育資金」「住宅資金」「老後資金」のうち、これまで頼りにしていた、簡保の学資保険(教育資金)と公的年金(老後資金)は、既に我々の期待を裏切った。 このような状況だから政府も「自分の資産を自分で守れ」と訴える。「貯蓄から投資へ」。ある意味で、資産運用をせ