昨年12月26日に台湾の南西沖海底で発生した地震によって,国内通信事業者のアジア地域向けのサービスが一部利用できないなどの問題が生じた(関連記事)。この問題に関していろいろと報道されているなかで,「香港在住の邦人が紅白歌合戦など年末年始の番組が楽しめないため悲鳴を上げている」という記事が目に留まった。 通信用ケーブルが損傷したため,電話やインターネットなどが使えないだけでなく,“テレビが見られない”という。迂回路を使ってインターネット自体はつながっているものの,込み合ってスムーズに見られない。香港には,約3万人の邦人が暮らしており,日本のテレビ番組を見られないことが大きな問題になっているというのだ。 時期が時期だけに「これはテレビ放送のIP再送信と違うの?」という疑問が沸いてきた。昨年から,地上デジタル放送コンテンツをインターネットなどを使って送信する「IP再送信」を認めるかどうかが議論さ
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