多様な働き方やキャリアの選択肢が広がりを見せるなか、人材を企業の資産として維持・形成し、組織の競争力に変えていくためにいま企業人事に求められるものは何か。神戸大学大学院経営学研究科伊達洋駆氏と、人材開発や社員研修を行うキャリアアセットマネジの作馬誠大氏は、組織に貢献する人材力について産学連携で調査・研究を進めている。この企画では彼らの視点を通して、企業の人事が人材の資源化にどう関与すべきかという点について全5回で考察を進める。 企業の採用現場では、現状をどのように捉えているのか。伊達氏と作馬氏が複数の企業の人事担当者に取材を行った結果、2つの重要な視点が得られたと言う。ひとつは人材を送り込む側の大学と、受け入れて育てる側の企業の目指すところに、大きなギャップが存在していること。もうひとつは、今後ますます予測不可能となってくるビジネス環境に備えた“戦略的な”人材マネジメントの必要性である。
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