低圧電源ラインの過渡パルスに対しては、保護回路が必要になることが多い。通常はクランプ回路を並列に挿入するのだが、場合によっては高電圧用の直列保護回路を用いる必要がある。 ヒューズのリセットや交換が困難な場合には 低圧電源ラインの過渡パルスの振幅は、公称電圧の何倍にもなることがあるため、保護回路が必要になることが多い。過電圧に過敏な回路を保護するには通常、クランプ回路を並列に挿入する。このクランプの高エネルギー吸収素子の前には、ヒューズなどの電流制限素子が置かれる。ヒューズのリセットや交換が困難であったり、近寄れない動作環境であったり、あるいは動作停止が許容されなかったりといった場合には、並列クランプに代えて、高電圧用の直列保護回路を用いる必要がある。 図1の回路は、電源に直列に挿入した高電圧nチャネルMOSFETパワースイッチQ1と高速の過電圧検出素子によって、電源ラインをオフにする。Q1
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