日韓の対立が深刻化している。写真は文在寅(ムン・ジェイン)大統領(写真:YONHAP NEWS/アフロ) 米中の貿易戦争は、トランプ大統領と習近平国家主席双方の政治的な都合もあって、長期化・深刻化しつつある。マーケットは、焦りから迷走気味のトランプ大統領の発言やツイートに一喜一憂しながら揺れ動いているわけだが、市場関係者の間では、こうした材料の出方に、そろそろ食傷気味の感も漂う。そうした中、市場は、東アジアの他の政治問題にもかなりの関心を抱いている。 子分同士の争いが激しくなるばかり その1つは、日本と韓国の対立の深刻化である。軍事同盟の「親分」である米国が本格的な仲介には乗り出してこない中、「子分」同士の対立が激しくなってしまっている。 日本は7月4日の韓国向け半導体材料輸出管理強化措置発動に続いて、8月2日には韓国を「ホワイト国(優遇対象国)」から除外することを閣議決定した。これに対し