日本の中小製造業の生産性は本当に低いのか――。中小製造業の将来像をどう描くのかをテーマに、由紀ホールディングス 代表取締役社長で由紀精密 代表取締役である大坪正人氏が呼び掛け、識者によるパネルディスカッションが行われた。本稿ではその内容をお届けする。 (※)【訂正あり】登壇者の意向により一部図表の差し替えと追加、コメントの一部の削除を行いました[2020年3月11日16:00] 日本の企業の大多数を担っているのは中小企業である。中小企業白書によると2016年の日本の企業数は359万社で、その内、中小企業が358万社を占めている。日本のあらゆる産業は中小企業によって成り立っているといっても過言ではない。しかし、この中小企業についての風当たりが今強くなっている。中小企業の生産性の低さが日本経済全体の生産性の低さにつながっていると指摘されているからだ。 本当に日本の中小製造業は生産性が低いのか。
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