AERA11月29日号からこの記事の写真をすべて見る 「東京は沈まないでしょ」。どこかでそう思ってしまう。ドラマ「日本沈没」が話題だが、実際に沈む、沈まないにかかわらず、人口と首都機能が集中する東京に「温暖化」の脅威が迫っているのは否定できない。AERA 2021年11月29日号の特集「日本沈没を検証する」から。 【23区のうち17区で浸水…最大級の台風による高潮の想定被害はこちら】 * * * 「私ではなく、関東圏に住む国民の命乞いに参りました」 10月にスタートした俳優の小栗旬さん主演のドラマ「日本沈没─希望のひと─」(TBS系)が、彼のこんなセリフとともに盛り上がりを見せている。SF作家の小松左京氏が1973年に刊行した名作『日本沈没』を大きくアレンジしたもので、「地球温暖化」がカギとなっている。ドラマでは日本沈没に先立ち東京都など関東の一部が沈没した。 今、人類はかつて経験した