Rapidus(ラピダス、東京・千代田)は2023年9月1日、同社の北海道・千歳工場の起工式を開催した。同社への国内出資企業8社の幹部に加え、ベルギーの半導体研究機関imec、半導体製造大手の米Lam Research(ラムリサーチ)やオランダASMLといった半導体関連企業のCEO(最高経営責任者)が出席。今後ラピダスとの連携を見込む企業がそろい踏みした(図1)。
両社の日本拠点は「設立時期や規模については未定」(経産省)とした。当初は事務所として設立し、ラピダスや先端半導体研究機関のLSTC(Leading-edge Semiconductor Technology Center、最先端半導体技術センター)の進捗(しんちょく)に沿って規模を拡大する。 imecはこれまで北海道での拠点設立の意向を示していたが、主にLSTCとの連携のため、東京にも拠点を設立する。対するラムリサーチからは「ラピダスへの支援体制をきちんと作ると話があった」(西村氏)と語る。 imecは2024年頭から「(ラピダスから)本格的に常駐という形で派遣を受け入れる」(西村氏)。ラピダスは現在、米IBMの開発拠点である米Albany NanoTech Complex(アルバニー・ナノテク・コンプレックス)に「60人を超えるエンジニア」(ラピダス代表取締役社長の小池淳義氏)を派遣して
ピーク時には建設技能者など約6000人が建設に携わるとされるビッグプロジェクトが、北海道千歳市で始まろうとしている。最先端半導体の受託製造を目指すRapidus(ラピダス、東京・千代田)が2023年4月25日に発表した大型工場だ。工場の設計・施工は鹿島が受注した。 ラピダスの進出による北海道への経済効果は大きい。建設業も恩恵を受ける業種の1つだ。工場の建築工事はもちろん、建設後も工場で働く人をターゲットに住宅や店舗などの建築需要が見込めるはずだ。地元の建設会社にとって、ラピダスのプロジェクトは多くのメリットをもたらす存在になるだろう。 ただ、気になる点もある。これほどの規模のプロジェクトを進めるだけの技能者をどうやって集めるのかという問題だ。 北海道の現状に目を向けてみよう。道内では、30年度末の札幌延伸を目指して北海道新幹線の建設工事が進んでいる。JR北海道などは新幹線の開業に合わせ、札
北海道千歳市選んだ理由について、Rapidus 代表取締役社長の小池淳義氏は「グローバルでの人材交流やエコシステムの発展など、中長期的なポテンシャルがある点を踏まえ、工場の予定地として北海道千歳市を選ばせていただいた」とコメントしている。 北海道千歳市が誘致を進めていると千歳市工業団地には、車載用センサーを生産しているデンソー北海道や、半導体集積回路の開発/設計/製造を行うミツミ電機 千歳事業所、高温ポリシリコンTFT液晶パネルなどを生産するセイコーエプソン 千歳事業所が進出している。その他、千歳市工業団地の立地企業データベースを検索すると、半導体関連ではエヌ・ティ、FJコンポジット、メデック、アルファテック、SUMCO、フルヤ金属、巴商会、大成工業なども立地している。 ≫「工場ニュース」のバックナンバー 関連記事 「世界で勝ち抜く意識が足りず」Rapidus東氏が語る国内半導体の過去と未
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