2023年が始まった。サプライチェーンの領域ではウクライナ危機の先行きが不透明で、エネルギーの動向がどうなるか分からない。黒田東彦日銀総裁の退任を2023年4月に控え、外国為替レートがどうなるかも不透明だ。さらに台湾有事の可能性もくすぶっている。半導体不足は緩和している感があるものの、世界的な不景気に突入するのではないかとの懸念もある。 さて、これら何度か当連載で触れた内容も含めて2023年に注目すべきサプライチェーンのトピックスを4つ取り上げたい。筆者らの未来調達研究所でも2023年のトピックスを公開しているので参考にしてほしい。 * 未来調達研究所Webサイト 注目したいトレンド[1]:ChatGPTの活用 このところ、チャットボットAI(人工知能)の「ChatGPT」が話題となっている。ネット上のテキスト情報を集めて、対話形式で何でも答えてくれる。無料で使える。 * ChatGPT