塩野義製薬は本日(2月22日)、同社の経口新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬エンシトレルビル(商品名ゾコーバ)に関し、COVID-19罹患後症状(以下、Long COVID)に対する効果を検討したプラセボ対照前向き試験の結果を発表。6カ月間の追跡期間中、咳や倦怠感、嗅覚異常などのLong COVIDの相対リスクが、プラセボ群に比べエンシトレルビル群で45%低下。集中力・思考力の低下、物忘れなどの神経症状についても33%低下したと報告した。結果の詳細は、米国で開催された第30回・レトロウイルス・日和見感染症会議(CROI 2023、2月19~22日)で発表された。 3カ月、6カ月後にアンケートで後遺症の有無を確認 今回の報告は、エンシトレルビルの第Ⅱ/Ⅲ試験のPhase3 partで新たに得られたデータを解析したもの。対象は、日本、韓国、ベトナムで登録した重症化危険因子や新型