先日,「記者自らがIP-PBX(IPネットワークにつながるPBX)装置を初期設定してみる」というテーマでIP-PBXメーカー2社を取材した。これらのメーカーが「ユーザー自ら初期設定や設定変更ができる製品」を発売するということで,依頼したものである。 初期設定では,Webの設定画面を使ってネットワーク接続情報や内線番号などを入力していき,IP電話機を接続し,通話テストする。楽勝とは言えないが,「こんなこと電話工事会社の人でないと絶対分からないよ」と絶望した設定項目もなかった。ブロードバンド・ルーター(BBルーター)に割と近い感覚で設定できたと思う。これら2製品とも,外線接続に使える電話サービスやIP-PBXにつなげる電話機を限定する代わりに,初期設定を容易にする工夫を凝らしている。 片方の製品は,IP-PBXのほかにIVR(自動音声応答)やACD(自動呼分配),FAXサーバーのような機能も搭
![電話は「特殊なシステム」であり続けるか](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)