世界で急速に進む電気自動車(EV)への移行や、先進運転支援システム(ADAS)・自動運転技術の広がりで、思わぬところに機能性が求められている。自動車のボディーを着色する塗料だ。化学大手のドイツBASFは、EVにおける消費電力を減らせる塗料や、ミリ波レーダーやLiDAR(レーザーレーダー)に対応する塗料を開発している。 BASFは2022年9月、自動車ボディーの色に関する2022~2023年版の流行予測を発表した。これに際して、同社の日本法人BASFジャパン(東京・中央)が同月、戸塚事業所(横浜市)で説明会を開いた(図1)。