何十年もの間、コンピュータはソフトウェアの設計ミスやバグに起因する脆弱(ぜいじゃく)性を抱え、データの侵害やランサムウェア攻撃にさらされてきた。サイバーセキュリティの世界は、コンピュータの基本的な問題をブロックあるいは排除するのではなく、攻撃のリスクと機会の低減を中心に進化してきた。 ここには2つの根本的な問題がある。一つはパッチの適用が唯一の解決策であること。もう一つが脆弱性の結果をブロックする方法が見つからないことだ。つまり、病気を防ぐのではなく病気を治療するしかないのだ。 アーキテクチャの大改革:メモリの安全性 その理由の一つは、ソフトウェアを実行する基本的なアーキテクチャが変わっていないことにある。 iStock.com/metamorworks UK Research and Innovation(UKRI)は、サイバー攻撃からコンピュータを確実に保護する方法を根本的に変えようと
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