中国はレアアース(希土類)の一部主要メーカーを統合し、新たな企業を設立した。数十年にわたり握ってきたレアアースの主導権をさらに強化する巨大企業が誕生する。 五鉱稀土の証券取引所への届け出によると、中国五鉱と中国アルミニウム(チャイナルコ)、贛州稀土集団など国有企業のレアアース部門を統合して中国稀土集団が新設された。国営中央テレビ(CCTV)によれば、新会社は中国南部での鉱床開発を加速させる見通し。 ブルームバーグ・ニュースは、中国が北部と南部にレアアース大手をそれぞれ設ける計画だと9月に報じていた。 レアアースは17種類の元素の総称で、スマートフォンから戦闘機まで幅広く使われている。世界の産出量の大半を中国が握っており、同国のレアアースセクター支配を巡っては懸念が強まっている。2019年には中国が対米貿易戦争の一環としてレアアースの輸出規制を検討したこともある。実際には発動に至らなかったが
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