「さあ、ニオイを嗅いで下さい」。というのはTOTO茅ヶ崎工場安全環境グループ リサイクルチームの鈴木雅詔(すずき・まさのり)さんだ。 机の上に置かれた1本のボールペン。といってもただのボールペンではなく、使用済ウォシュレットからリサイクルされたもの。「ボールペンを使ってください」「手に取ってください」というのであれば理解できるが、「ニオイを嗅いで下さい」と言われたのには面食らってしまった。 恐る恐るボールペンを取り、ニオイを嗅いでみた。しかし文具のニオイしかしないことを確認した記者に安堵した表情が漂っていたのだろうか、「もちろんヘンなニオイはしませんよ」と鈴木さん。「このボールペンは非売品ですが、文房具屋で売っているものと同じですからね」と笑って話かけてくれた。 TOTOでは2000年10月から、家の建て替えやリフォームなどによって出てくる不要なウォシュレットのリサイクルに取り組んでいる。