JBpressで掲載した人気記事から、もう一度読みたい記事を選びました。(初出:2023年5月28日)※内容は掲載当時のものです。 (牧村あきこ:土木フォトライター) 「魚道」(ぎょどう)という言葉を聞いたことがあるだろうか。 堰(せき)やダムなどで堰き止められた川を、魚たちが行き来きできるようにした専用の道を「魚道」という。 アユやヤマメなど主に産卵のために川をさかのぼる魚は、川の中に人が造った段差のある人工物があると、そこより上流に行くことができない。そんな困っている魚たちのために、 緩やかな傾斜の小さな水路を作り、そこを通って魚が上流に行けるようにする仕組みが魚道だ。 魚道は日本全国にあるが、その中でも最大規模と言えるものが東京の奥多摩にある。内部見学もできる白丸調整池ダム(白丸ダム)の魚道は、実用性とエンターテインメント性を兼ね備えた施設なのだ。 ※記事末に見学コースを撮した動画が