足立区では住民からの通報を受けた測定で3.99マイクロシーベルトの放射線量が測定された=東京都足立区の東渕江小学校で 東京電力の福島第一原発事故後、東京都内でも局地的に高い放射線量が測定される「ホットスポット」が、住民グループなどの調査で見つかっているが、通報を受けた自治体の対応には温度差がある。明確な基準がないためで、国は対応のガイドラインを作成し、近く公表するという。 「これからも、住民からの通報で、疑わしいところがあれば調べる」 今月三日、民家脇で毎時二・七七マイクロシーベルト(一マイクロはミリの千分の一)の高い放射線量が測定された世田谷区。判明のきっかけが住民グループからの連絡だったこともあり、保坂展人区長は通報を積極的に活用する考えを示す。原因は原発事故とは無関係だったが、「事故の影響で高い地点もあり得る」として、協力の仕組みを検討している。 住民団体などの通報で自治体が動く事例