福島第一原子力発電所では、事故で溶け落ちた核燃料を冷却するために水をかけることや、地下水が原子炉内部に流入することによって、放射性物質を含む「汚染水」が生まれ続けている。この汚染水から放射性物質の除去処理を施した「処理水」も、同様に貯まり続けている。【BuzzFeed Japan / 千葉雄登】 原田義昭・前環境相が「海洋放出しかないという印象だ」と語ったことなどをきっかけに、処理水をどう処分するかが注目を集めている。 政府や東京電力をはじめとする関係者の間では、処理水の処分方法を巡り、これまでにどんな議論が行われてきたのか。 処理水の処分方法と、それに伴う風評被害への対策について検討する、経済産業省・資源エネルギー庁が設置した有識者会議がある。「多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会」だ。 この委員会で2016年から続く議論の流れを振り返りながら、処理水の処分のあり方について考え