大学の学生寮のイメージといえば「酒」「麻雀」「怠惰」「テレビゲーム」「睡眠」を思い浮かべる方も多いのではないだろうか。しかし、昨今の学生寮にはある異変が起きている。 今回その変化を見せているのは、ある公立大学の学生寮。この学生寮は大学に対して自治権を有していて、寮生の自由な活動が認められており、門限などの大きな制限が殆どない。こんな治外法権のような場であるがゆえに、この寮では新入生が入寮する4月は「新入生歓迎」と称して上級生が新入生に酒を飲ませながら自己紹介させる、という行事が伝統的に行われていた。 当然、入りたてで右も左も分からない新境地で、新入生が反抗できるはずもなく、この期間中、ビールと多人数の嘔吐による臭いが寮内に充満するのである。だが、1ヶ月もの間このような宴が連日催されていると、長時間自己紹介をすることによって話す事が楽しくなり、この宴を楽しむようになる者も現れる。また、こ