なぜ日本人は民主党を選んだのか? 長く続いた自民党政権に嫌気がさしたせい? オバマの大統領就任の“チェンジ”の熱に感化されたせい? 確かに、“消極的”“消去法”によって民主党が与党に推されたという面もある。だが、それだけではない。「コンクリートから人へ」というキャッチフレーズを掲げた民主党の公共事業の削減という政策を、国民が主体的に選び取ったのではないか。そしていまなお「公共事業が悪である」という世論は根強い。 財政赤字の原因は公共事業にあらず 本書は、公共事業が悪玉にされる現状に異を唱え、そして「コンクリートから人へ」というキャッチフレーズとともに脱公共事業を打ち出す民主党政権の政策に疑問を投げかけるものである。 われわれは「日本の公共事業は過剰だ」という認識を持っている。これまで、GDP(国内総生産)に占める公共事業費の割合の国際比較をもって、そのことが幾度も示されてきた。だが、土木工
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