「Ready Go!」 威勢のよい掛け声を合図に、響きわたるモーター音。一昔前、日本中の子どもたちが夢中になった「ミニ四駆」のレースが開かれています。 1周100メートル以上ある本格的なコースが設置されているのは、なんと、寺の大広間です。 独特の木彫りの仏像を数多く残したことで知られる江戸時代の僧、円空の作品とされる高さ1メートル81センチの仏像が残されており、地元では、ちょっと知られた寺です。 村の中心部からほど近く、行事を開くと、かつては、村中から参拝客が集まり本堂を埋め尽くしましたが、今、こうした光景が見られることはほとんどありません。 それもそのはず、檀家の7割以上が65歳以上で、村内には高校もありません。