唯一の図書館浸水=3万点処分、再開めど立たず−茨城・常総 唯一の図書館浸水=3万点処分、再開めど立たず−茨城・常総 約3万点の本やCDが浸水し、復旧作業が進む常総市立図書館=17日、茨城県常総市 鬼怒川の堤防決壊で市街地が冠水した茨城県常総市では、市内唯一の市立図書館も本など約3万点が水没する被害を受けた。職員やボランティアが復旧作業を急いでいるが、再開のめどは立っていない。 蔵書は約15万点で、年間約3万4000人が利用する。資格取得の勉強のため利用していた同市の団体職員服部誠さん(41)は「落ち着いて勉強できるのでよく使っていた。子どもも多く、児童スペースはにぎわっていた」と語る。 鬼怒川の水位が上昇した10日未明、約10人の図書館職員全員は、避難所開設のため約10キロ上流部にある市役所石下庁舎に向かった。その後、堤防が決壊して周辺が冠水、図書館に戻ることができなくなった。水が引い