カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)運営の「TSUTAYA(ツタヤ)図書館」の開館が計画されている高梁市など6自治体の市民らが25日、「ツタヤ図書館問題全国連絡会」を発足し、同市でツタヤ図書館の在り方を考えるシンポジウムが開かれた。参加者は「図書館本来の役割が軽視される」などと疑問の声を上げた。 参加した他の自治体は、図書館がある宮城県多賀城市と神奈川県海老名市、佐賀県武雄市、開館計画がある山口県周南市、宮崎県延岡市。シンポには海老名市を除く5自治体の市民らが出席し、図書館や計画の現状を報告した。図書館の賛否を問う住民投票の条例案が否決され、計画が進む周南市について、山口県の市民団体メンバーの藤村聡さん(73)は「集客目的の商業観光施設になってしまう」と語った。 ツタヤはレンタル大手で、CCCは公共図書館の指定管理者として図書館を運営。年中無休やカフェの併設などの運営が話題になった