小さな図書館憩いの場 仮設近くの集会所に開設 石巻・大橋 大橋文庫でたくさんの本やピアノに親しむ子どもたち 宮城県石巻市大橋地区の集会所に小さな図書館が誕生した。周囲には東日本大震災の仮設住宅が立ち並ぶ。「大橋文庫」と名付けられ、子どもたちを中心に住民の憩いの場となっている。 大橋文庫は広さ15平方メートルほど。地元の大工が作ってくれた本棚で広間の一角を仕切った。500冊以上の児童図書や料理本がそろう。復興を支援する市民団体の仲立ちで、大手出版社から贈られた。 集会所管理人の吉田仁さん(52)は「多くの方に感謝しながら、子どもたちが安心できる空間にしたい」と言う。 被災地にピアノを贈る活動に取り組むボランティア団体の協力で、本棚の脇にはピアノも置かれた。月2回の水曜日に「音楽遊びの時間」が設けられる。 指導するピアノ講師の平塚由美子さん(58)は「音楽の力で子どもたちに寄り添いたい