中国福建省と広東省で6日までに、福清原発4号機と陽江原発4号機の建設工事がそれぞれ始まった。昨年の東京電力福島第1原発事故後、中国での新規原発着工は初めて。業界関係者が明らかにした。2基は事故前に建設が認められ、昨年後半に着工する予定だったが、計画を停止していた。 江蘇省の田湾原発でも原発2基を増設するプロジェクトの審査が進められており、近く認可の見通し。中国政府は福島事故後に新規原発建設計画の承認手続きを凍結していたが、再開の動きが本格化してきた。 中国は原発の発電容量を現在の1200万キロワット前後から2020年までに8千万キロワットとする中長期発展計画を掲げていたが、福島事故後、安全性への不信感が拡大。目標を5800万キロワット程度に下方修正したとみられる。(共同)