今春、囲碁の史上最年少棋士となる大阪市の小学4年、仲邑菫(なかむらすみれ)さん(9)が23日、韓国・ソウルで女流世界チャンピオンの崔精(チェジョン)九段(22)と記念対局した。仲邑さんは思い切りぶつかったものの、崔九段につけいる隙はなく、180手までで先番中押しで敗れた。崔九段のように世界一の棋士をめざす仲邑さんは「もう少し力をつけたい」と話した。 崔九段は2017~18年に女流世界戦で連覇した最強棋士。7歳から韓国で修業を積んできた仲邑さんは、最小ハンディ「先番コミなし」の手合で挑んだ。対局開始15分間、約50人の報道陣に囲まれながら、仲邑さんは果敢に攻勢に出たが、崔九段に手強く応じられて劣勢に陥り、投了やむなしに至った。 対局後の取材に「テレビが多くて緊張した」と話した。崔九段は「菫さんは緊張して実力が発揮できなかったけど、潜在能力は大きいと感じた」と話した。 対局は、昨年5月から現地