東京都東大和市の高齢者夫婦から数百万円をだまし取ろうとしたとして、東大和署が詐欺未遂の疑いで男を逮捕していたことが8日、同署への取材で分かった。男は現場から逃走したが、被害者が撮影した写真が警察官専用の撮影機能付き携帯電話「ピーフォン」で、瞬時に周辺に送信されたため、5分後に逮捕された。犯人の早期逮捕などを目的に導入されたピーフォンの“威力”が発揮された。 警視庁によると、逮捕されたのは新宿区歌舞伎町、飲食店経営、綿引恒夫容疑者(34)。容疑を認めているという。 逮捕容疑は10月26日、同市内の70代の夫妻方に電話で、息子を装って「脱税したと疑われるのでカネを用意してほしい」と虚偽の話をし、数百万円を詐取しようとしたとしている。 綿引容疑者は翌日、「俺は取りに行けなくなった。代わりに『ツボイ』が行くから」と話して、「ツボイ」を装い、被害者の妻と市内の信用金庫に同行。数百万円を引き出させたが