レルネット主幹 三宅善信 ▼ チュニジアやエジプトとは訳が違うリビア 約半年間の“内戦”(註:実際には、圧倒的な軍備を誇るNATO軍による攻撃によって、カダフィ大佐率いるリビア政府軍が敗走したのであって、決して、ベンガジに拠点を置く反政府勢力によって“革命”が起こされたのではないことは明白なので、本来なら“内戦”ではなく、欧米の軍事介入と言うべきであるが…)を経て、42年間続いたカダフィ政権が崩壊した。日本のマスコミをはじめ世間ではこれを、リビアの西隣のチュニジアで澎湃として湧き起こった「ジャスミン革命」(註:警察の横暴に抗議した一青年の焼身自殺に端を発し、FacebookやYoutubeやTwitterといったネット時代の情報ツールによって瞬く間に、閉鎖社会に拡大した民主化要求暴動によって、23年間続いたベン=アリー独裁政権が、わずか9日間であっという間に崩壊し、その機運が、北アフリカや