――抑制された生活が続くことで、小さなことでも「イライラ」してしまう人が増えているような気がします。 イライラとは、状況や物事が上手くいかない際に出てくるネガティブな感情で、イライラしやすい状態を精神医学では「易刺激性」や「易怒性」と呼びます。原因としては、不快な出来事が起きたとき(いわゆるストレス)や、体調を崩したとき、睡眠不足、あとはうつ病や躁うつ病、てんかんや認知症の症状として観察されることも少なくありません。 ――コロナ禍が長引く中で、ライフサポートクリニックにもイライラが止まらない、なんて方が訪れることはありますか? たくさんいらっしゃいます。最近では中間管理職のような役職の方が多い印象です。新入社員のミスが気になってしまう、取引先の対応が悪くイライラしてしまうなど。世間的にテレワークが推奨されているとはいえ、職場に行かないと仕事にならない方はいまだに多い。規則を順守させたい企業
進化心理学(しんかしんりがく、英語:evolutionary psychology)は、ヒトの心理メカニズムの多くは進化生物学の意味で生物学的適応であると仮定しヒトの心理を研究するアプローチのこと。適応主義心理学等と呼ばれる事もある。 人間行動進化学会は、進化心理学を「社会学と生物学の視点から、現代的な進化理論を用いて、感情、認知、性的適応の進化などを含めた人間の本性を解明する学際的な学問」と位置づけている[1]。研究対象には感情、認知などの他、宗教、道徳、芸術、病理なども含まれる[2]。 進化の視点はほとんどの認知科学者に受け入れられており、進化心理学者とそれ以外の認知科学者の境界は曖昧である。したがって本項ではふつう進化心理学者とは見なされない人物の見解についても言及する。言語の起源や芸術、宗教の起源の探求は進化心理学に含められることがあるが、それは(コスミデスらが定義したような)狭義
専用ヘッドギアによる電磁気療法で、アルツハイマー病患者の認知パフォーマンスが向上 NEUROEM THERAPEUTICS, INC. <アメリカの研究者が独自の専用ヘッドギアを用いた経頭蓋電磁気療法の臨床実験において、アルツハイマー病患者の認知パフォーマンスが向上したことが明らかに......> 米南フロリダ大学で教授を務めた経験を持つゲイリー・アレンダッシュ博士は、米アリゾナ州フェニックスで医療機器会社「ニューロEM・セラピューティックス」を創設し、アルツハイマー病などの神経変性疾患に対する新たな治療法として経頭蓋電磁気療法(TEMT)の研究開発に取り組んできた。 「ニューロEM・セラピューティックス」は、2019年9月17日、独自の専用ヘッドギア「メモルEMTM」を用いた経頭蓋電磁気療法の臨床実験において、アルツハイマー病患者の認知パフォーマンスが向上したことを明らかにした。 一連の
執筆者:Andrew Skodol, MD, University of Arizona College of Medicine 回避性パーソナリティ障害は,拒絶,批判,または屈辱を受けるリスクを伴う社会的状況または交流を回避することを特徴とする。診断は臨床基準による。治療は精神療法,抗不安薬,および抗うつ薬による。 (パーソナリティ障害の概要も参照のこと。) 回避性パーソナリティ障害患者は強い不全感を抱いており,否定的に評価される可能性のあるあらゆる状況を回避することで不適応的に対処する。 米国における回避性パーソナリティ障害について報告されている有病率は様々であるが,推定有病率は約2.4%である。回避性パーソナリティ障害は男女で同等に生じる。 併存症がよくみられる。患者はうつ病,持続性抑うつ障害,強迫症,または不安症(例,パニック症,特に社交恐怖症[社交不安症])も有していることが多い
スマホとアプリを利用して集めたデータから、アルツハイマー病を早期に診断できる可能性があることが、新たな研究によって明らかになった。 医薬品大手のイーライリリー、医療技術スタートアップ企業のエビデーション・ヘルス(Evidation Health)、アップルの共同研究チームは、60~75歳の113人の被験者にアイフォーンとアップル・ウォッチ、アイパッド、睡眠モニターを配布した。被験者113人のうち31人はレベルに違いはあるものの認知症を患っているか認知機能が低下している。研究チームは、運動制御、気分、入力スピード、言語の使用、睡眠パターンなどのデータを12週間に渡って端末から収集した。被験者は、気力や気分についてのアンケートに毎日回答し、アプリで簡単なテストを受けた。 認知症の兆候がある人は、規則通りの入力があまりできず、入力スピードも遅かった。また、健康な対象者よりも送信するメッセージが少
「サイコパスには共感性がないって言うけど、共感なんてそもそも幻想じゃないですか?」――脳科学者で著書『サイコパス』(文春新書)が異例のヒットを見せている中野信子氏と、ログミー代表・川原崎の会話をきっかけに実現した当企画。 世間では猟奇殺人犯として恐れられている一方で、世の中の硬直感を打破してくれるダークヒーローとしてもてはやされているサイコパスとは、いったい何者なのか? なぜいま、こんなにも注目を集めているのか? そして、彼らの特徴であるとされる「共感性の欠如」とは実際にはどういう状態を指しているのか? サイコパスと社会との関係性から、不思議で魅惑的な彼らの正体に迫ります。(聞き手:ログミー代表・川原崎晋裕) サイコパシーには“程度”がある ――著書『サイコパス』の売れ行きが絶好調だそうですね。いまどれくらい売れてるんですか? 中野信子氏(以下、中野):20万部です。 ――20万! 最近の
By ElenahNeshcuet 急いで決断を下さねばならない時、人は答えを間違いがちになります。この「なぜスピードを求められると正確性が下がってしまうのか?」という理由について、「脳が非常に情報に対し敏感になり、不十分な情報であっても正確であるかのように見えてしまう」のが原因である、とアメリカ・ヴァンダービルト大学の脳神経学者Richard Heitzさんたちの研究チームが明らかにしました。 Neuron - Neural Mechanisms of Speed-Accuracy Tradeoff http://www.cell.com/neuron/abstract/S0896-6273(12)00767-2 How the Brain Trades Accuracy For Speed | LiveScience http://www.livescience.com/24605-f
筆記開示ってなに?どんな効果があるの? 筆記開示は1,980年代に生まれた心理療法で、その方法は、「自分が体験したネガティブな経験を、感情や思考を包み隠さず書き記す」というもの。誰にも見られない日記にグチを書いたりとか、クローズドなブログに悩みを書き込んだりとか、そういった行為も筆記開示の一種といっていいかも。 とてもシンプルな手法ですが、すでに数百を超す実証研究がありまして、不安やうつ状態への効果が認められているとか。本書にいわく、 数々の研究により、筆記開示を行った被験者の多くがより幸福感を持ち、ネガティブな感情が減った。さらには、筆記開示を始めて数週間から数ヶ月で、うつ状態や不安感、感情の波がおだやかになる傾向も見られた (Lepore 1997)。その他の研究でも、全体的な幸福感の高まりや、認知機能の改善などが見られた(Barclay & Skarlicki 2009)。 とのこと
後知恵バイアス(あとぢえバイアス、英: Hindsight bias)は、物事が起きてからそれが予測可能だったと考える傾向。後知恵バイアスは、政治・ゲーム・医療など様々な状況で見られる。後知恵バイアスに関する心理学実験では、事象の予測が当たった場合に被験者は発生前よりも予測が強かったと記憶する傾向があることが分かっている。あと知恵バイアスと表記することもある。 事象の後に記録された予言は、後知恵バイアスの例である。 このバイアスの原因を可能性ヒューリスティックで説明する場合もある。すなわち、人間の心の中では、実際に起きた事象は起きなかった可能性よりも顕著である。 「起こりえたかもしれない別の事象」を検討することで、このバイアスの効果を低減させられることが知られている。 古典的研究[編集] Paul Lazarsfeld (1949): 被験者に読んですぐに常識だと解釈できるような文章(実際
公正世界仮説(こうせいせかいかせつ、just-world hypothesis)または公正世界誤謬(こうせいせかいごびゅう、just-world fallacy)とは、人間の行いに対して公正な結果が返ってくるものである、と考える認知バイアス、もしくは思い込みである。また、この世界は公正世界である、という信念を公正世界信念(belief in a just world)という。公正世界仮説は社会心理学者によって広く研究されてきており、メルビン・J・ラーナー(英語版)が1960年代初頭に行った研究が嚆矢とされる[1]。以来、様々な状況下や文化圏における、公正世界仮説に基づく行動予測の検証が行われ、それによって公正世界信念の理論的な理解の明確化と拡張が行なわれてきた[2]。 概要[編集] 「公正世界」であるこの世界においては、全ての正義は最終的には報われ、全ての罪は最終的には罰せられる、と考える
ピーク・エンドの法則(ピーク・エンドのほうそく、英語:peak–end rule)とは、われわれは自分自身の過去の経験を、ほとんど完全にそのピーク(絶頂)時にどうだったか(嬉しかったか悲しかったか)ならびにそれがどう終わったかだけで判定する、という法則である。ピーク以外の情報が失われることはないが、比較には使われない。それには喜びもしくは悲しみの総量、またその経験がどのくらい持続したかですらも含まれる。 ある実験では、あるグループの人が大音量の不快な騒音にさらされた。2番目のグループは、1番目の人々と同じ大音量の不快な騒音にさらされたが、その最後に幾分ましな騒音が追加されていた。この2番目のグループのこの騒音聴取の体験の不快さの評価は、1番目のグループの人たちよりも低かった。最初の同一の騒音区間に加え、不快さを抑えた引き延ばされた区間があり、1番目のグループよりさらに不快であったはずである
ヴェーバー‐フェヒナーの法則(ヴェーバー‐フェヒナーのほうそく、英: Weber–Fechner law)とは、感覚に関する精神物理学の基本法則で、中等度の刺激について五感のすべてに近似を与えることが知られている。 ヴェーバーの法則[編集] エルンスト・ヴェーバーは、刺激の弁別閾(丁度可知差異:気づくことができる最小の刺激差)は、基準となる基礎刺激の強度に比例することを見いだした。 はじめに加えられる基礎刺激量の強度をR とし、これに対応する識別閾値をΔR とすると、R の値にかかわらず が成り立つ。この一定の値をヴェーバー比という。 たとえば、100の刺激が110になったときはじめて「増加した」と気付くならば、200の刺激が210に増加しても気付かず、気付かせるためには220にする必要がある。 フェヒナーの法則[編集] ヴェーバーの弟子であるグスタフ・フェヒナーは、ヴェーバーの法則の式を
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