「仕事が成功すれば幸せになれる」「病気にならなかったら幸せになる」と考えがちだが、実は因果関係はすべて逆――。今回の円卓会議の参加者の一人である日立製作所 フェロー ハピネスプラネット代表取締役CEOの矢野和男氏はそう語る。実際、幸せの感度が高い人たちと、そうでない人たちを比べると平均寿命が10年も違うという論文が最近発表されているという。1つの因子だけで平均寿命が10歳伸びることなどなかなかないと同氏は語る。(小谷 卓也=Beyond Health) 私はこれまで18年に渡り、「幸せとデータ」をテーマとして研究を続けてきました。背後にあるのは「変化」です。パンデミックしかり、災害しかり、予期せぬ形で訪れる現象が多くなってきたことからも実感できると思います。 現代社会では、既に知っていることに対して計画を立て、PDCAに沿って生産性を高めることが求められています。ところが変化の時代にあって
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