地球を守れ コペンハーゲン会議の行方を多くの人々が見守っている(12月9日、ロンドン) Suzanne Plunkett-Reuters 12月7日、国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)がデンマークのコペンハーゲンでスタートした。ところが2週間にわたる会議の2日目で、とんでもない文書の存在が明らかになった(その影響を軽微と見るか、爆弾級と見るかは人それぞれだろう)。 12月8日に英ガーディアン紙にリークされた「デンマーク文書」がそれで、デンマークとイギリス、アメリカを含む複数の国が作成した合意草案だ。温室効果ガスを規制する権限を富裕国に移すとともに、各国の排出量削減の調整役を果たしてきた国連に代えて、コスト意識の高い世界銀行の参加を提案している。 これに対して中小国、とりわけ大国に排出量削減の厳格な実施を求めてきた途上国は強い警戒感を示している。デンマーク文書は主要排出国