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columnとchinaに関するtomozo3のブックマーク (37)

  • GDP粉飾疑惑を追う

    <最近、中国の地方政府がGDPの粉飾をカミングアウトしはじめた。かつては経済運営の成功をアピールしたがった地方政府が、苦しい財政事情からみせかけの成長率を下げてでも補助金を獲得する必要が出てきたからだ。結局、統計が政治的目的を達成する手段になっていることは変わらない> 今年1月26日の日経済新聞は、中国の地方政府が経済統計の水増しを相次いで修正していると伝えた。とりわけ天津市の経済規模が水増しの是正によって2割も減った、という。 これを読んで、さもありなんと思った。中国の地方政府が発表するGDP(域内総生産。正しくはGRPだが、中国の慣例に従って"GDP"と呼ぶことにする)の統計は多かれ少なかれ粉飾されている疑いがあるが、なかでも天津市のそれはかなり怪しい。 なにしろ天津市の統計に従えば、天津市の一人あたりGDPは2011年に北京市、上海市を抜いて全国トップとなり、それ以来、2015年ま

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  • 中国崩壊本の崩壊カウントダウン

    <問題を抱えた中国経済は早晩崩壊する――根拠なき崩壊論に訪れる曲がり角。「反中」はなぜ生まれ、どう消費されてきたか> 一世を風靡した「中国崩壊」が今、曲がり角を迎えている。 中国崩壊とは「中国経済は数々の問題を抱えており、早晩破綻する」と主張する書籍や雑誌のことだ。いわゆる「反中」の中でも、主に経済に論考が限定されている。アメリカにも存在するが、日での出版数が圧倒的だ。 「世界第2位の経済大国を自称するが、統計はごまかしが横行している。実際のGDPははるかに少ない」「軍事費や治安維持費が右肩上がりに増えており、高成長を維持できなければ国家が破綻する」「中国の暴動・ストライキの数は年10万件超。成長率が下がれば国が持たない」「不動産バブルは既に限界」......といった個々の事象を基に、中国経済が立ちゆかなくなると結論付けるのが一般的だ。 05年の反日デモ、08年の中国製冷凍ギョー

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  • アパホテル抗議デモの舞台裏、どんな人たちが参加したのか

    <2月5日に東京・新宿で行われた在日中国人によるデモは、在日中国人による初めての「対日」のデモだった。民主主義の初心者を受け入れた日は素晴らしかった> こんにちは、新宿案内人の李小牧です。今回は2月5日に行われた、在日中国人によるアパホテル抗議デモについて書きたい。 デモに関する記事はすでに数多く発表されているが、勘違いや的を外した内容も少なくない。私がお伝えしたいのは、デモに参加したのがどんな人たちで、彼らが何を思ってデモを行ったのかということだ。 デモの発起人はAさんという女性で、来日10年になる中国人だ。この間、尖閣諸島沖漁船衝突事故や安倍晋三首相の靖国神社参拝など、日中間にはさまざまな"事件"があったが、彼女はあまり関心がなく、これまで政治活動に参加することはなかったという。それが今回、なぜデモを企画したのか。 きっかけはテレビ番組でアパグループの元谷外志雄代表のインタビューを

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  • TBS「直撃!コロシアム‼ズバッと!TV」炎上で、出演者として言いたいこと

    <先週、辛坊治郎氏が司会を務める討論番組に出演したことで、中国人から「漢奸(売国奴)」と猛烈な批判を受け、微博に謝罪文をアップした。謝罪に至った背景を、自らの口で説明する> 昨年4月の新宿区議選で落選した時にも落ち込まなかったほど精神的にタフな李小牧が、出張先の中国・杭州で頭を抱えた。私が出演し、5月23日にTBS系列で放送された討論番組「直撃!コロシアム‼ズバッと!TV」に対して、直後から中国人の批判が殺到。私の微博(中国SNS)とフェイスブックのアカウントが炎上したのだ。この1週間、私は中国ネットで完全に「漢奸(売国奴)」扱いされていた。 番組を見なかった読者のために説明しておこう。辛坊治郎氏が司会を務めるこの番組は、在日中国人50人を呼び、「今話すべき中国人50人」というタイトルの討論会を開いた。偽装品問題やPM 2.5、在日中国人および爆買い観光客のマナーといった日人をイラ立

    TBS「直撃!コロシアム‼ズバッと!TV」炎上で、出演者として言いたいこと
  • 台湾ではもう「反中か親中か」は意味がない

    それでも選挙は 馬英九の後継者として来年の総統選挙に出馬する与党・国民党の朱立倫は、中台首脳会談の評価がどうであれ劣勢が見込まれている Pichi Chuang-REUTERS 2015年11月7日、シンガポールで、台湾の馬英九総統と中国の習近平国家主席の会談が行われた。中華人民共和国成立から66年で初となる中台首脳の会談という歴史的舞台となったが、来年1月の選挙で野党転落がほぼ確実視されている、レームダックの国民党政権が主導した会談に意味があるのか。対中接近を警戒する台湾の人々は、馬英九の最後っ屁のような中台首脳会談を支持しないだろう。そう思われた方も多いのではないだろうか。 ところが意外や意外、各種世論調査では中台首脳会談支持の回答が50%を超えている。「台湾市民は対中接近に批判的なはず」という思い込みでは理解できない結果となった。馬英九の最後っ屁を支持する台湾市民、この状況はどのよう

    台湾ではもう「反中か親中か」は意味がない
  • 「先祖返り」する習近平体制

    習近平政権はその出現前から一部でささやかれていたように、完全に前任の胡錦濤政権とは違う、自分の価値観を推し進めていることが次第に明らかになってきた。同じ中国共産党による政権には変わりないのだが、80年代の改革開放以降、少しずつカラーは違えど西側社会の価値観を少しずつ取り入れつつあったところに、この政権はこれまでの脈絡を無視して、独自のカラーを社会に押し付けつつある。 最近特にそれが顕著だと感じるようになったのは、5月初めの人権弁護士、浦志強氏、そして大学教授の徐友漁氏らを刑事逮捕したことだ。浦志強氏はこれまでにも人権や生存権に関わる原告のために何度も弁護を申し出ており、芸術家艾未未が逮捕された時(「その男、危険につき」)にも弁護士を務め、確かに体制にとってスレスレの微妙な人物な人物だったものの、それでも逮捕という事態に至ったことはなかった。また今回同時に逮捕された徐友漁氏らにしても、これま

  • 「SHERLOCK シャーロック」ブームに思うこと

    にもファンの多い、イギリスBBC製作のドラマ「SHERLOCK」(以下、「シャーロック」)の最新シリーズを、中国にいるわたしは一足先に堪能させてもらった。中国では、2年間ファンを待たせ続けたプレミア放送が国イギリスで始まった2時間後に、BBC提供の中国語字幕付きが動画サイト「優酷 YouKu」で配信されたのだ。朝7時という時間にもかかわらず、配信から24時間のうちになんと500万回も視聴されたという。 香港紙『サウスチャイナ・モーニングポスト』は、「優酷」はその配信権の取得に1億人民元(約17億円)以上をかけたと伝えている。とはいえ、他のメディアは一切伝えていないので確証はない。ただキャメロン首相は一昨年にダライ・ラマと会談して中国にずっと無視され続けた後初めての訪中だったため、超低姿勢を貫き通し、英メディアには「土下座外交」とまで揶揄された。ネットで一度はファンからの要請をやんわり

    「SHERLOCK シャーロック」ブームに思うこと
  • 吾輩は不機嫌である

    天安門広場のあの衝撃的なジープ炎上事件から2週間。だが、当局がメディア報道に規制を敷いているせいもあってか、すっかり人々の話題から消えている。表面的には当局による「テロ」、そして「犯人死亡、及び共犯者たち5人を逮捕」という発表のあと収束してしまった感じだ。 もちろん、経験豊かなメディア関係者や有識者からは疑義は出ている。だが現状もよくわかっている。ジープの運転者がウイグル人だったことから必ず新疆ウイグル自治区の事情を語らざるを得ないが、チベット、ウイグル、台湾などの領土問題は今、中国政府が最も神経を尖らせているイシューであり、下手に触れれば自分が木っ端微塵にされてしまうことを。 「テロ」の定義付けは、アメリカの911事件以降、中国政府にとって大事なカードになった。そして当局は国内外両面向けにこのカードをそれぞれ使い分けている。 911発生当時はテレビに流れる事件の様子を見ながら手を叩いて喜

  • 報道の裏事情

    「北京の街の様子は今はどうですか?」 天安門でジープが炎上した事件の後、日からこう訊かれた。「なんともないです」「あ、回復したんですね」「いや、回復も何も最初からなにも変化していません。一時道路が渋滞し、最寄りの地下鉄の駅が閉鎖されましたが、そんなことしょっちゅうだし、ほとんど何も影響を受けていない市民の方が多いです」 ジープにはねられて亡くなった方、ケガをした方は当にお気の毒で言葉もないが、世界で最も知られている広場の毛沢東の肖像画の下で炎をあげて燃えるジープはあまりにも出来過ぎた構図で、それだけで世界中の人々の目を引いた。だが、この事件は意外なことに、天安門という場所は我々ガイジンが考えているほど中国人にとって「心のランドマーク」ではない、ということを暴露した。事件を知った人たちはみんな一様に驚いているが、精神的にショックを受けたなどという声は聞かなかったからだ。「天安門といえば日

  • 1年後の北京。人気は和食にラーメン、そして「半沢直樹」

    昨年9月に中国で起こった、激しい反日デモから1年余りが経った。わたしも中国大陸の先っちょにある香港での暮らしを入れればすでに大陸生活も20年を軽く超えたわけだが、確かにあそこまで大規模な「うねり」を感じたことはこれまでなかった。だが、そこから1年、北京のような都会ではすっかりあの「うねり」などどこ吹く風といったように街は姿を変えている。 ちょっと最近、数軒の日料理店に行くチャンスが続いたのだが、そこで見た光景はあの激しいデモと、その後デモには参加していなかった人たちにも「感染」した重苦しい空気とはまったく相容れないものだった。 店内の8割以上が中国人のグループで、みな手慣れた様子で和をつついている。さらに日人オーナーが醸しだすお店の雰囲気をみなが十分に楽しんでいる。以前のように周りが眉をしかめそうな、中国レストランでありがちなふるまいではなく、みながその店のルールと雰囲気に従って味わ

  • 歴史遺留問題

    今年の6月4日の夜、中国の80年代後半生まれの若者たちと会の約束をしていた。 「お、戦車の日だ」。それぞれの予定を繰り合わせてようやくこの日に決まった時、そのうちの一人がこの日が天安門事件24周年だと気がついてこう言った。「よし、一杯目の酒は地面に撒いて追悼しよう」、もう一人が言う。事件当時はまだ幼稚園児だったはずの彼らの口からさらりとこういう言葉が流れてきたことにちょっと驚いた。 彼らは皆、地方都市か、あるいは都市とも呼べない小さな街の出身者だ。偶然かもしれないが彼らは進学先も北京の大学ではなく、なんどか転職して今の北京の会社で一緒に働いている。そして、今後もまた時期を見て転職して分かれていくのだろう。中国の若者たちはひとところにずっと勤め続ける人の方が珍しい。 中国では天安門事件のことを公開の場で語るのはいまだにタブーだ。教科書にも一言、「政治動乱が起きた」としか書かれていないという

  • 無徳無信 到此一游 無栄無恥 無地自容

    胡錦濤が国家主席を務めていたころ、中国で「八栄八恥」というスローガンがあちこちに貼りだされて話題になった。文字通り胸を張れること、恥ずかしいことをそれぞれ8つ並べたもので、こんな調子だ。 「以熱愛祖国為栄 以危害祖国為恥 以服務人民為栄 以背離人民為恥 以崇尚科学為栄 以愚昧無知為恥 以辛勤労働為栄 以好逸悪労為恥 以団結互助為栄 以損人利己為恥 以誠実守信為栄 以見利忘義為恥 以遵紀守法為栄 以違法乱紀為恥 以艱苦奮闘為栄 以驕奢淫逸為恥」 まぁ、祖国を愛し、誠実で、法律を守るのは栄光で、祖国を害し、無知で違法なことは恥......などと漢字が並ぶ。これらの漢字の意味が分かるならそんなこといちいち言われなくても分かっているだろうと思うが、中国では政治のトップがこうした訓戒を垂れるのが任期中の重要任務の一つになっている。毛沢東ならそれはイデオロギー丸出しのスローガンだったが、胡錦濤の時代に

  • それでも日本は走り続ける

    中国は9月30日の中秋節から国慶節(10月1日)の8連休に突入、それが明けると休み前の反日デモが醸造した重苦しいムードから開放された。そして、日でも連休明けのメディアで話題のノーベル賞が、国際情勢に敏感な中国人ネットユーザーたちの間で注目を集めている。 こんな「フェーズの転換」は11月8日を「X-day」とみなしているだろう中国当局にとってありがたいはずだ。いや、これも計算済みだったのかもしれない。だが実際はノーベル賞を見つめるレベルの人たちは片時も先日の騒ぎを忘れておらず、ノーベル賞が証明する「日中国の差」をはっきり意識しているのだが。 それは一部の日人が想像するような単純な「酸っぱい葡萄」ではない。逆に彼らは数年前の民主活動家、劉暁波の平和賞受賞に歓声を上げた人たちで、「酸っぱい」どころか、先月の信じられないような暴動を苦々しく思っている。あわせてGDP世界2位のこの国に何が足

  • 日中領土外交のデッドライン

    11月8日。とうとう、世界中のメディアが注目していたX-デーが明らかになった。今秋、5年ぶりに開かれる中国共産党の党大会の開幕日である。この日を巡ってここ数年来、世界各国のメディアと中国政治ウオッチャーが数々の推測と憶測を重ねてきた。 今年の春、ちょうど直轄市である重慶市の党書記を務めていた薄熙来が腹心の裏切りによって失脚した頃、「今年の党大会はいつもの10月ではなく、11月にずれ込む」という噂が流れた。今年の党大会は中央委員会総書記の胡錦濤、そして温家宝らを含む中央の政治トップの大幅な交代が行われるため、その遅れは「人事の難航のため」と言われた。 だが夏あたりから、北京の主要な国営ホテルで10月中旬の予約受付がストップしていたことが明らかになり、それが「全国各地から集まる代表たちがこの頃に北京に集結するというサインだ」とみられ、10月中旬開催説が濃厚になっていた。ふたを開けたら11月8日

  • 「親日」か「反日」かでは語れない領土問題

    香港人活動家の尖閣上陸で始まり、19日の日曜日には中国各地での反日デモにまで発展した騒ぎに、「これからどうなるのだろう」と感じている日人は少なくない。わたし個人は逆に中国人の方が泰然としているという気がしている。というのも中国人はある意味、単純明確に「領土問題」としてこの事件をとらえているのに対して、逆に日側には見えていない点があまりにも多く、その状態で解読しようとすればするほどわからなくなり不安に結びつく、つまり「知らないこと」が猜疑を生んで怖れや戸惑いに結びついているように見える。 今回まず明らかになった「不明点」は、日社会には尖閣(中国では「釣魚島」、台湾や香港では「釣魚台」と呼ぶ。稿では中国側視点を紹介する場合は「釣魚島」で統一する)を巡る領土紛争についての認識に大きな誤解があることだ。 活動家の上陸が伝えられた瞬間から、ツイッターなどでは「反日」という言葉が飛び交い出した

  • 中国人から見た丹羽中国大使とは? « クーリエ・ジャポンの現場から(編集部ブログ)

    中国担当のMです。 先日、元外交官で駐フランス大使などの経験がある平林博氏が民間シンクタンク日国際フォーラムのサイトに、「丹羽中国大使に早期引退を勧める」という文章を連載したことがニュースになりました。 (こちらのサイトです) 件の文章は、冒頭から「丹羽大使の駐中国大使任命は、当初から誤りであった」と厳しい調子で始まります。英「フィナンシャル・タイムズ」紙のインタビューで、石原慎太郎東京都知事の尖閣諸島購入構想に関して「実行された場合、日中関係に深刻な危機をもたらす」と述べたことに言及し、中国の習近平国家副主席との会談でも、「日の国民感情はおかしい」などと発言したことなどにも触れています。外交官には、日の国益を何がなんでも守るという気概がなければならない。なのに、それを損なうどころか中国側に役に立つと思われている節がある、というのです。 実際のところ丹羽氏の進退は今後どうなっ

  • 中国では、微博(ウェイボー)が大流行! | Baidu Japan Blog

    皆さん、こんにちは。インターンのチュウです。大好きな声優さんの出ている、しろくまカフェにハマっています。 (*´д`*) さて、久しぶりにネットとIMEに関する新しい中国の情報をご紹介させていただきます。v(=^0^=)v 最近、微博(ウェイボー中国版ツイッター)での言葉の省略表現がすごく流行っています。何が起こっているといいますと、ユーザーの皆さんはIME関係のリレーゲームのようなことをやっているのです。とっても面白いので、私もやらせていただきました。(´▽`) 中国では皆さまざまな入力ソフトを使っているにかかわらず、このリレーはすごく流行っているようです。例えば、「ST」を打って一番前の選択肢を皆と共有しようという書き込みを見て、のりのりになったユーザーはたくさん集まってきました。「堂(Shi Tang)だ!やっぱり俺はいしん坊だ!」、「尸体(Shi Ti, 死体を意味する)だ

  • 大震災1年:3・11後の世界 隣人、草の根で連帯 宮城・女川町で命救われた中国人研修生/巨額義援金の台湾 - 毎日jp(毎日新聞)

    大震災1年:3・11後の世界 隣人、草の根で連帯 宮城・女川町で命救われた中国人研修生/巨額義援金の台湾 東日大震災は隣の中国台湾の人たちにとって「隣国日」との関係を見つめ直すきっかけになった。宮城県女川町で中国人研修生を避難させながら自らは津波に巻き込まれた会社役員の話は中国社会に感動を広げた。台湾では約180億円相当の多額の義援金が集まり、世界中が注目した。日と複雑な歴史問題を抱える中国台湾の社会に日の震災はどんな影響を及ぼしたのか。中国台湾の「1年後」を報告する。 ◆女川町で命救われた中国人研修生 ◇故郷で「恩人」伝え 中国遼寧省大連市のオフィスビルの一室。東日大震災で犠牲となった宮城県女川町の水産加工会社専務、佐藤充さん(当時55歳)を紹介するパネルが展示されている。佐藤さんは地震直後、会社の宿舎にいた中国人研修生20人を高台に避難させたが、宿舎に戻ったところを津波

  • 「独二代」

    これを書きかけたときに、薄煕来「元」重慶市党委員会書記が「双規」に問われた、という噂が流れてきた。以前書いた、片腕の王立軍が引き起こしたアメリカ領事館駆け込み事件が、3月に開かれた「両会」、全国政治協商会議と全国人民代表大会(全人代)の閉幕直後に薄氏の書記解任につながり、その後1週間もたたないうちにこの噂だ。とうとう「太子党」に代表される「官二代」の政争が勃発したのか。 それにしても、全人代の重慶市トップ記者会見では最前線で熱弁をふるって集まった人たちを驚かした薄氏の、わずか10日のうちの大変遷ぶりはどうだろう。かつて激しい政争に巻き起こまれて浮沈を繰り返した、彼らの親たちの代を見るようだ(とはいえ、今では歴史の被害者のように語られる彼らも、当時その当事者であったことは忘れてはならない)。親の因果が子に報い...と言うのは簡単だが、お国の特殊性から狭い世界に生きるしかない彼らは永遠にそれを

    「独二代」
  • 「日本よ、がんばれ!」@香港

    香港で入った書店で、「日・再出発」というタイトルのが目に入った。カバーに使われている写真はあの「希望の松」だ。小さな「頑張ろう!日!」と日語で書かれた赤いステッカーが貼り付けられていた。手に取ると、副題に「日で暮らす香港人22人の地震後の想い」とある...ぱらぱらと開いて、ふと思った。ほかの国でもこんなが出ているのだろうか? 我々は日で震災後海外における「風評」ばかりを気にしてきたが、こんなふうに日で暮らす人々が自分の震災経験を自国の人に伝えようとしていることに我々は気づいているだろうか? 「日人はどうしてこんなに前向きになれるんだろうと、なんども考えた。災難に慣れているから? 周囲のことなんて気にしてないから? どちらかというと、わたしはこう感じている。ここが彼らの家だから、ここを離れるなんて考える必要のない問題だから。SARSの(感染地域に指定された)期間中、わたしも

    「日本よ、がんばれ!」@香港