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nationalgeographicに関するtomozo3のブックマーク (200)

  • 半数近くの女性がかかるのに謎だらけな子宮筋腫、スイカ大にも

    65歳の女性の骨盤を撮影した着色X線画像。子宮内に石灰化した筋腫(中央の青い部分)が確認できる。子宮筋腫は線維組織と筋肉組織からなる良性の腫瘍であり、ほとんどの場合治療の必要はないものの、出血や痛み、その他の婦人科疾患を引き起こす可能性がある。(PHOTOGRAPH BY SCIENCE SOURCE) 古代ローマの医師たちは紀元200年ごろにはすでに、女性の子宮壁には良性の腫瘍ができる場合が少なくないことを認識していた。米国では白人女性の約70%、黒人女性の80%以上が、50歳までに子宮筋腫ができると推定される(編注:日では生涯に30~50%がかかると推定される)。しかし、子宮筋腫にはいまだに多くの疑問が残されており、なぜ発生するのか、何が成長を促すのかといった基的なこともわかっていない。 子宮筋腫は、子宮壁の内側にできる平滑筋細胞と結合組織の塊だ。筋腫が大きくなると、女性の生活の質

    半数近くの女性がかかるのに謎だらけな子宮筋腫、スイカ大にも
  • 『三体』で注目の説、「宇宙人は互いを恐れて隠れているだけ」か

    NGC 604は、さんかく座銀河のなかで星々が誕生する領域だ。写真は、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影したNGC 604。このなかに、技術が発達した文明は潜んでいるのだろうか。(PHOTOGRAPH BY NASA, ESA, CSA, STSCI) 宇宙が140億年近く存在しているのなら、地球外に知的生命が存在していてもおかしくないのではないか。それならば、彼らは一体どこにいるのか。「フェルミのパラドックス」と呼ばれるこの疑問は、半世紀以上、天文学者たちを悩ませてきた。宇宙人はなぜ地球にやってきてあいさつしてくれないのだろう。これまであらゆる説が提唱されてきたが、「暗黒森林理論(ダークフォレストセオリー)」ほど背筋が寒くなるような説明はないのではないだろうか。 暗黒森林理論とは、地球外文明は存在しているが、自らの姿を隠しているため、われわれ地球人には見つけられないという説だ。すでに近

    『三体』で注目の説、「宇宙人は互いを恐れて隠れているだけ」か
  • 豪華列車、オリエント急行の華やかな歴史 写真と画像15点

    夜の闇のなか、スイスの山間を抜けるオリエント急行。テレンス・クーネオ作の油絵。(BRIDGEMAN/ACI) 1883年10月4日、フランスのパリ東駅は熱気に包まれていた。約20人の勇気ある乗客たちが期待に胸を膨らませ、初めて運行される豪華旅客列車に乗り込もうとしていたのだ。行先は、オスマン帝国の首都コンスタンティノープル(現在のトルコのイスタンブール)。その列車こそ、後に世界に名を知られるようになる、伝説の大陸間鉄道オリエント急行だった。 ヨーロッパの西から東までを鉄道で結ぶというアイデアは、ベルギー人の技術者ジョルジュ・ナゲルマケールスが率いるプロジェクトから生まれ、やがて1871年の普仏戦争終結から1914年の第一次世界大戦開戦までの時代「ベル・エポック(美しき時代)」を象徴する存在となる。それは、芸術文化が栄え、人々が世界を旅するようになり、中流階級や上流階級が新たな繁栄とコスモポ

    豪華列車、オリエント急行の華やかな歴史 写真と画像15点
  • 指の関節を鳴らすとスッキリするのはなぜ? 体に悪いのは本当?

    指の関節を鳴らす行為は、関節内の滑液にたまった気泡が解消し、心地よい感覚をもたらす。しかし、この行為が長期的なダメージを引き起こすことを懸念する人もいる。(PHOTOGRAPH BY SARA SADLER, ALAMY STOCK PHOTO) 指の関節を鳴らす行為は、ゾッとするような不快感から純粋な満足感まで、さまざまな反応を呼び起こす。この習慣は一般に良くないことだと言われているが、背後にあるメカニズムを理解すれば、関節を鳴らす行為がなぜ人にそれほどの充足感を抱かせるのかがわかるかもしれない。 関節鳴らしはなぜ満足感があるのか 関節からポキポキという音がしても、実際に骨にひびが入っているわけではない。関節包(関節を包む袋)の中には滑液(かつえき)が入っており、滑液には主に二酸化炭素と窒素の気泡が含まれている。 「関節包を可動域の限界まで伸ばすと、真空に近い状態が生じます」と、米ルイジ

    指の関節を鳴らすとスッキリするのはなぜ? 体に悪いのは本当?
  • ユーロビジョンの驚きの歴史、セリーヌ・ディオンやABBAが輩出

    スウェーデン、マルメで行われた2024年ユーロビジョン・ソング・コンテストのリハーサルで自身の曲「ファイアファイター」を歌うジョージア代表のヌツァ・ブザラゼ。今年のコンテストでは、最高の一曲という栄誉のために37カ国が競い合った。(PHOTOGRAPH BY JENS BÜTTNER/DPA VIA GETTY IMAGES) ヨーロッパのパフォーマー(そしてそのファン)たちが、優勝を目指して毎年競い合う「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」。熱戦が繰り広げられ、多大な人気を誇るこの番組はしかし、常に現在のような形で行われてきたわけではない。1950年代から続く国際的な歌の祭典のルーツは意外なことに、第二次世界大戦でヨーロッパにもたらされた破壊にある。 ユーロビジョンとは何か ユーロビジョン・ソング・コンテストのルールや参加者は時代とともに変化してきたが、その中心には常に音楽がある。各国が

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  • ジェームズ・ボンドを生んだ、英国のスパイ組織「非紳士的な戦争省」

    英国の首相として「特殊作戦執行部(SOE)」の結成に尽力したウィンストン・チャーチル。SOEは第2次世界大戦中、枢軸国に対する破壊工作やプロパガンダ活動を行った英国の秘密組織だ。チャーチルは秘密諜報員に「ヨーロッパを燃え上がらせろ」と命じた。(PHOTOGRAPH BY KEYSTONE, GETTY IMAGES) 1942年、スペイン領ギニア(現・赤道ギニア)の港町サンタ・イザベルで、イタリアとドイツの商人がパーティーに誘われたとき、手の込んだ策略だと疑う者はいなかった。しかし、商人たちがグラスを傾けているとき、英国の極秘スパイ集団が船を盗む準備を進めていた。当時は第2次世界大戦中で、枢軸国の武器を積んでいる疑いがあったためだ。 「ポストマスター作戦」として知られるこの大胆な任務は国際的な事件に発展し、破壊工作や騒乱の種まきを専門とする英国の極秘組織「特殊作戦執行部(SOE)」の力が証

    ジェームズ・ボンドを生んだ、英国のスパイ組織「非紳士的な戦争省」
  • 『四季』のビバルディ、20世紀半ばまで200年も忘れ去られていた

    アントニオ・ビバルディを描いたと思われる肖像画だが、はっきりしたことはわかっていない。作者不詳。(SCALA, FLORENCE) ビバルディの『四季』と言えば、クラシック音楽のなかでも最も愛されている不朽の名作の一つだ。それぞれの季節を表す4つの協奏曲から成る音楽は、1725年に発表された当時と変わらず、今も人々の心を躍らせる。ところが、第二次世界大戦前は、音楽家の間でもこの曲を聴いたことがある人は少なく、アントニオ・ビバルディという名前すら、音楽史の脚注で言及される以外ほとんど知られていなかった。 若かりし頃のビバルディは、イタリア、ドイツ、フランス、イングランドで、バイオリンの名手かつ優れた作曲家として知られ、もてはやされていた。その才能は留まるところを知らず、40曲以上のオペラと、数百もの協奏曲を生み出した。それらの曲はヨーロッパ中で演奏され、同じ時代に活躍したヨハン・セバスチャン

    『四季』のビバルディ、20世紀半ばまで200年も忘れ去られていた
  • 見事なヒスイの石仮面を古代マヤの王墓で発見、「闇の時代」に光

    翡翠(ヒスイ)のモザイクでできた小さな仮面。目と歯にはウミギクガイの殻が使われ、嵐の神を表している。紀元350年ごろにチョチキタムに埋葬された王の胸の上に置かれていた。(PHOTOGRAPH BY RUBÉN SALGADO ESCUDERO) チョチキタム遺跡は、中米グアテマラのヤシの木が茂る熱帯雨林の中、落ち葉と石の塊に埋もれた場所にある。これまでほとんど知られていなかったこの遺跡は、考古学的な大発見が起こるような場所にはとても見えないかもしれない。ましてや、長い間、研究者たちを悩ませてきた闇の時代の手がかりが見つかるとは、誰も考えなかったはずだ。 しかし、それが現実になった。この場所で、翡翠(ヒスイ)を組み合わせて作ったミステリアスな仮面が発見されたのだ。これまで知られていなかったマヤの王のものだと考えられている。(参考記事:2024年3月号特集「ベールを脱ぐ古代マヤ」) 調査を率い

    見事なヒスイの石仮面を古代マヤの王墓で発見、「闇の時代」に光
  • アーサー王の師「マーリン」はもとは詩人だった、なぜ魔術師に?

    マーリンがアーサーを見せる 好色なユーサー王が貴族のを誘惑する際に魔法で助けた見返りに、マーリンはユーサーの息子アーサーを誕生時に渡すよう王に求める。エミール・ヨハン・ラウファーが描いたこの油絵では、マーリンが馬の上でアーサーを抱いている。(FINE ART/ALBUM) 魔法の力をもち、時には長い白ひげをたくわえた賢い老人は、魔法使いの典型的な姿だ。このような神秘的な男性は、シェイクスピアの『テンペスト』から『オズの魔法使い』『指輪物語』、そして『ハリー・ポッター』シリーズまで、多くの文学作品に登場する。 しかし、なぜこういう姿が定番になったのだろうか? それは、アーサー王伝説の中心人物であり、最も魅力的な人物の一人「マーリン」のせいだ。中世文学に初めて登場して以来、マーリンは何世紀にもわたって進化し続け、ウェールズの詩人から変幻自在の魔法使いへと変貌を遂げたのだ。 森に逃げ込んだ詩人

    アーサー王の師「マーリン」はもとは詩人だった、なぜ魔術師に?
  • 第148回 誰かが枕元にいる! 寝入りばなに体験する「怖い話」の真相

    間もなく梅雨が明け、お待ちかねの夏を迎える。夏と言えば怪談。そこで今回は睡眠中の怖い話「入眠時幻覚」についてご紹介しよう。 寝入りばなに「誰かが枕元にいる」「カーテンの陰に人が立っている」「不気味な声のようなものが聞こえてきた」などの不思議な体験をしたことはないだろうか? これは入眠時幻覚と呼ばれる現象なのだが、その幻覚はかなり鮮明で、例に示したように不気味で怖い内容のことも少なくない。そのため恐怖性入眠時幻覚と呼ばれることもある。 一般成人の約3〜4%が少なくとも一度は入眠時幻覚を体験しているとされる。実は目覚めの時には入眠時よりも幻覚が出やすく、こちらは出眠時幻覚と呼ばれ、成人の10%以上が経験している。 「幽霊の正体見たり枯れ尾花」。枯れたススキが幽霊に見えたという例えだが、この場合は実際に存在するススキを幽霊と錯覚(錯視)したもので、幻覚とは異なる。幻覚とはそこに実在しないモノがあ

    第148回 誰かが枕元にいる! 寝入りばなに体験する「怖い話」の真相
  • 超巨大ザメ「メガロドン」は体温が一部高かった、巨大化の原因か

    史上最大のサメと言われるメガロドンは、長さが18センチにもなるノコギリ状の歯を持っていた。(PHOTOGRAPH BY KENSHU SHIMADA) はるか昔に絶滅したメガロドン(Otodus megalodon)は、体長が15メートルにも達する巨大なサメだった。2000万年近くもの間、世界中の海に分布し、海洋生物を捕していたが、360万年前に突然姿を消した。 その原因が何だったのか、長年古生物学者たちは頭を悩ませてきた。だが、最近の研究で、メガロドンの体温が高かった証拠が見つかり、そのおかげであまりに巨大化したことが、急激な絶滅につながったのではないかという見方が示された。 2023年6月26日付で「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に発表された論文によると、メガロドンは、体の一部分だけ体温が高い「局所的内温動物」だったために、世界中に広がったという。一部でも体温が高ければ、他の捕

    超巨大ザメ「メガロドン」は体温が一部高かった、巨大化の原因か
  • 第二次世界大戦で暗躍した女性スパイ5人、表の顔は芸能人も

    1944年、パリの凱旋門を背景にシャンゼリゼ通りを行進する米軍の兵士たち。(PHOTOGRAPH BY BETTMANN / GETTY IMAGES) 戦争で活躍するのは男だけではない。女性たちもまた、世界各地で諜報機関のスパイや工作員として、戦争の結果を左右する貴重な情報を命がけで集めてきた。それは危険な仕事であり、敵に見つかって拘束されれば、拷問を受けたり、強制収容所に送られたり、ときには死に直面することもある。ここでは、第二次世界大戦中に活躍した5人の有名な女性スパイを紹介する。 ジョセフィン・ベーカー 米国で人種分離政策が進んでいた1930年代、アフリカ系米国人のジョセフィン・ベーカーは、フランスのパリでエンターテイナーやダンサー、歌手として脚光を浴びていた。 様々な社交場に顔を出していたベーカーに目をつけたのは、フランスの諜報員ジャック・アブテイだった。ベーカーがフランス国籍を

    第二次世界大戦で暗躍した女性スパイ5人、表の顔は芸能人も
  • クマの仲間の祖先“子ネコカワウソクマ”の化石、新種として記載

    新しい化石種「Eoarctos vorax」。約3200万年前、現在の米国ノースダコタ州の川辺に暮らしていた。アライグマに似たこの種は、哺乳類の進化における重要な時代を生きていた。(ILLUSTRATION BY MARK HALLETT) クマの最も古い仲間の一つは、グリズリー(ハイイログマ)というよりはアライグマに似た姿をしていて、カタツムリの殻をかみ砕くのが好きだったようだ。「Eoarctos vorax」と名付けられたこの化石哺乳類は、格的な哺乳類の時代に突入した約3200万年前、スカンクやアライグマ、クマ、さらにはアザラシを含むグループがどのように始まったかを解明する手がかりになるかもしれない。(参考記事:「太古の「百獣の王」、新種の絶滅哺乳類を発見」) 古生物学者たちは何十年も前から、Eoarctosの謎を解こうと試みてきた。米国ノースダコタ州のフィッテラー・ランチでは194

    クマの仲間の祖先“子ネコカワウソクマ”の化石、新種として記載
  • 心霊写真や「神の手」、巨匠による贋作?も、世界が揺れた嘘6選

    イタリアのバチカン市国で「ラオコーン像」の写真を撮る観光客。紀元前に製作されたとされるこの像は、ルネサンスの巨匠、ミケランジェロによる贋作(がんさく)ではないかと考える学者もいる。だとすれば、歴史的な偽物だ。(PHOTOGRAPH BY AGENCJA FOTOGRAFICZNA CARO, ALAMY STOCK PHOTO) 世界はこれまで亡霊や大災害、そして聖人のプライベートな部分にまつわる壮大な嘘に翻弄されてきた。これらの事件はエイプリルフールの無邪気ないたずらとは違い、説得力があったがために、経済を揺るがしたり、人々の信仰心を高めたり、パニックを引き起こしたりした。そして、その多くは経済的な利益が狙いだった。 こうした壮大な嘘にまつわる場所をめぐってアジアや欧州、米国を旅することも可能だ。大理石の彫刻や映画の1コマ、あるいは都市の景観に埋もれていたり、博物館に展示されたりしている

    心霊写真や「神の手」、巨匠による贋作?も、世界が揺れた嘘6選
  • タイタニック号など3度の事故から奇跡の生還、「沈没船の女王」

    バイオレット・ジェソップはホワイト・スター・ライン社の三大姉妹船であるオリンピック号、タイタニック号、ブリタニック号で看護師や客室乗務員として働いた。そして、すべての船で海難事故に遭い、生き残った。(PHOTOGRAPH VIA CHRONICLE, ALAMY STOCK PHOTO) 第一次世界大戦中の1916年11月21日朝、病院船に改造された英国の客船ブリタニック号はトルコのガリポリ半島の戦場に向かうため、エーゲ海を航行していた。看護師のバイオレット・ジェソップが朝のミサから戻り、朝の席に着こうとしていたとき、くぐもった爆発音がして船が揺れた。ドイツの機雷に衝突し、すぐに沈没し始めたのだ。 救命ボートに乗るよう命じられたジェソップは急いで船室に戻り、大切なものをかき集めた。その中には、祈祷(きとう)書と、ある日用品が含まれていた。ジェソップの自伝には、この時彼女が友人の言葉を思い

    タイタニック号など3度の事故から奇跡の生還、「沈没船の女王」
  • コカインを食べたクマはハイになって人を襲うのか? 

    映画とは異なり、現実世界のコカイン・ベアは薬物のせいで暴れまわることはせず、密輸業者が森の中に残したコカインを口にして命を落とした。写真はタンポポをべるアメリカクロクマ。(PHOTOGRAPH BY BARRETT HEDGES, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 巨大な哺乳動物が大量のコカインを摂取したらどうなるのだろうか。エリザベス・バンクス監督のホラーコメディー映画『コカイン・ベア(Cocaine Bear)』は、コカインをべたクマが人々を襲って大混乱を巻き起こす様子を描いている。米国の映画情報サイト、ザ・ナンバーズによると、この映画は全世界で9000万ドル(約135億円)に迫る興行収入を上げるヒットを記録している。同作に登場するクマには、現実のモデルが存在し、そちらは笑い事で済ませていい問題ではない。(参考記事:「人を襲ったクマは殺されるべきか」) 『コカイン

    コカインを食べたクマはハイになって人を襲うのか? 
  • 解説:定説覆す2cmの巨大細菌を発見、とにかく異色

    巨大細菌チオマルガリータ・マグニフィカ(Thiomargarita magnifica)がカリブ海のマングローブ林に沈んだ葉の表面で増殖する様子のイラスト。(ILLUSTRATION BY NOÉMIE ERIN) 細菌と聞けば普通、顕微鏡でしか見えないほど小さな生物を思い浮かべるだろう。しかし、肉眼で容易に確認できるほど巨大な細菌が、カリブ海の小アンティル諸島にあるフランス領グアドループのマングローブ林で見つかった。この発見は6月23日付けで学術誌「サイエンス」に発表された。 細菌の長さは最大2センチほどもあり、白い糸状で、汽水に沈んだ腐りかけの葉に付着していた。しかも、驚くべき特徴は大きさだけではない。既知のどの細菌よりも複雑な構造をもつうえ、他の大半の細菌とは違い、DNAを小さな袋に収納しているのだ。

    解説:定説覆す2cmの巨大細菌を発見、とにかく異色
  • マルチバース、パラレルワールド、異世界の科学的根拠

    宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の画像。CMBは、ビッグバンの直後に放出された宇宙で最も古い光であり、観測可能な宇宙の果てになっている。科学者たちは、この壁の向こうにあるものについて、いくつかの仮説を立てている。(IMAGE COURTESY WMAP/NASA) 観測可能な宇宙の果ての、さらにその向こうには何があるのだろう? 私たちの宇宙は、もっと大きな「マルチバース(多元宇宙)」の1つにすぎないのだろうか? こうした問いかけから生まれた映画は多い。第95回アカデミー賞で最多の7冠に輝いた“エブエブ”こと『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』からスーパーヒーローが活躍するマーベル映画の『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』まで、SF作品はマルチバースの間の刺激的な関わりに満ちている。しかし、一部の宇宙論研究者にとって、マルチバースはファンタジーやフィクシ

    マルチバース、パラレルワールド、異世界の科学的根拠
  • ゾウに乗って戦ったベトナムの伝説的ヒロイン、徴姉妹とは

    ベトナムで、通りや寺の名になっている「ハイバチュン」。実はある姉妹を指している。ベトナムの民族的英雄である徴姉妹(チュン姉妹)だ。 ベトナムは紀元前111年から939年まで中国の支配下にあった。そのさなかである西暦40年、徴側(チュン・チャク)と徴弍(チュン・ニ)の姉妹は、後漢に対する反乱を指揮して独立を勝ち取った。反乱はわずか3年で鎮圧されてしまったが、ベトナム人は昔から徴姉妹のために供物を捧げ、ゾウに乗って戦に向かう姉妹をカラフルな山車や物のゾウを使って再現し、勇敢な姉妹を讃えてきた。

    ゾウに乗って戦ったベトナムの伝説的ヒロイン、徴姉妹とは
  • 約5億円で落札、謎のブラックダイヤモンド「エニグマ」とは

    555.55カラットのエニグマは、カットされたダイヤモンドとしては世界最大。カーボナードと呼ばれるブラックダイヤモンドは巨大なものが見つかることもあるが、普通のダイヤモンドよりさらに硬いため、カットが非常に難しい。(PHOTOGRAPH BY SOTHEBY'S) 555.55カラット(111.11グラム)のブラックダイヤモンド「エニグマ」が316万1000ポンド(約4億9500万円)で落札された。今回の競売をきっかけに、この奇妙な石の出どころを巡る長年の議論が再燃した。宇宙から飛来したという議論の分かれる説も再浮上している。 エニグマを含め、ブラックダイヤモンドと呼ばれる鉱物「カーボナード」はすべて38億〜26億年前に形成されたが、そのメカニズムは謎に包まれている。漆黒、不透明、穴だらけで、物理的にも化学的にも他のダイヤモンドと異なるユニークな特徴をもつ。 カーボナードは世界でもブラジル

    約5億円で落札、謎のブラックダイヤモンド「エニグマ」とは