京都大学(京大)は4月16日、英インペリアル・カレッジ・ロンドンとの共同研究により、「光合成酸素発生反応」で利用されるタンパク質内の「プロトン移動経路」を発見したと発表した。 成果は、京大 学際融合教育研究推進センター 生命科学系キャリアパス形成ユニットの石北央 講師と、同・斉籐圭亮 客員研究員(科学技術振興機構さきがけ)、インペリアル・カレッジ・ロンドンのA.William Rutherford氏らの国際共同研究グループによるもの。研究の詳細な内容は、近日中に米国科学雑誌「米科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載される予定だ。 光合成は大半の植物にとってのエネルギー源であり、その仕組みを技術として応用することができれば、太陽光による再生可能エネルギーの生産を実現できることになるため、エネルギー問題の解決に近づくことが期待されることとなるが、人類はまだ光合成の仕組みを完全に解明できていない