兵庫県警の警察官が職務質問で知り合った女性に脅迫文を送って現金を脅し取ろうとした事件で、県警は9日、恐喝未遂罪で起訴された相生署巡査部長、上山貴宏被告(44)を懲戒免職処分とした。上山被告は携帯電話のソーシャルゲームに熱中し、アイテムの1カ月間の購入代約20万円の支払いに窮した末に犯行に及んだという。 起訴状などによると、上山被告は7月3日、同県たつの市内で過去に職務質問した40代の女性宅の車のフロントガラスに「警察官に声をかけられている場面を録画している。買い取らないか」などと記した封書を置き、金を脅し取ろうとしたとされる。 県警によると、上山被告は2月以降、携帯電話のソーシャルゲームに熱中し、数千円単位のアイテムを次々と購入。支払いは当初の月数万円から十数万円に増え、6月分は約20万円に上った。上山被告は調べに「6月分の支払いに困ってやった」と話している。