区域再編で一部立ち入り可能になった福島県富岡町の夜の森地区。ふるさとの桜並木を一目見ようと、多くの人が訪れた=7日午後0時55分、川村直子撮影区域再編で一部立ち入り可能になった福島県富岡町の夜の森地区。ふるさとの桜並木を一目見ようと、多くの人が訪れた=7日午後0時54分、川村直子撮影 【笠井哲也】桜の名所、福島県富岡町の夜(よ)の森地区で2千本の桜が花を咲かせた。東京電力福島第一原発事故から2年。3月の区域再編で並木の一部は歩けるようになったが、9割は今もバリケードの向こう側にある。 「夜の森の桜」と呼ばれる。2・5キロのトンネルは毎年10万人以上の観光客を集めた。小中学校の通学路でもあった。原発事故で町の全域が立ち入り禁止に。町民は全国に散り、毎年の桜まつりも途絶えた。 今年3月下旬、放射線量に応じて町は3区域に再編された。並木は南側の約300メートルのみ、日中だけ入れるようになっ