山梨放送(甲府市)報道部の20歳代の男性記者が取材の際、毎日新聞社の記者を名乗ったとして、懲戒処分を受けていたことが15日、わかった。 山梨放送によると、男性記者は今月4日、甲府市内で、約9000万円に上る使途不明金が問題となっている山梨県消防協会の関係者の女性を取材しようとした際、毎日新聞社の記者と名乗った上、偽名を使ったという。男性記者は、この日のうちに上司へ報告。「取材相手に社名と氏名を問い詰められ、気が動転してしまった」と説明したという。 山梨放送は毎日新聞社と女性に謝罪し、12日付で男性記者と報道担当局長、報道部長を懲戒処分とし、15日付で男性記者を取材をしない部署に異動させたという。山梨放送広報室は「著しく倫理観を欠いた行為。社員教育を徹底し、再発防止に努めたい」としている。同社は、4日の取材活動に基づく報道をしていない。