逗子海岸で28日、ウニの駆除を兼ねた「漁場を守るための磯遊び」が行われる。だれも採らないことで激増したムラサキウニが海藻を食べ尽くし、同じ海藻を食べて育つアワビやトコブシが激減したためだ。漁業権のある磯を1日だけ市民に開放し、ウニの駆除に協力してもらおうと、初めて企画。自由にウニ採りを楽しめるとあって、募集後はすぐに満員となる人気ぶりだ。 逗子市漁業協同組合は約20年前、アワビやサザエなどの放流を開始。一方のウニは小さい上、加工に手間がかかるため、商品価値が低いとして野放しにされてきた。 天然ワカメやカジメなどの海藻、サザエ、アワビ、トコブシなどの貝類は同漁協にとって貴重な海産物。ところが、ウニは天然ワカメなどの海藻を食べて数を増やし続け、海藻が海中から姿を消す“砂漠化”が進んだ。加えて、アワビやトコブシは放流しても食べる海藻が少ないため、成長しないどころか、「岩場から姿を消す事態に陥