タグ

ブックマーク / nikkeiph.com (15)

  • 成果を上げてもボーナスが下がる成果主義

    総務にいた頃、たまたま会社の中期計画をチェックする機会がありました。計画書を良く読んでみると、営業方針の冒頭に成果主義導入によって業績向上するぞー!と威勢よく書かれていました。成果主義と聞くと、実績を出せば出した分だけボーナスが増えるのでみんなやる気になって業績が上がるよ!という理解を持っていました。しかし人件費のページに目をやるとなんと賞与総額が既に計画されており、しかも年に数%ずつ削減する予定だったのです。従業員はボーナス目当てに頑張るけれどそのボーナス支給額には上限があるのです。 矛盾を感じたので宇野さんに聞いてみました。「仮に従業員全員がノルマを達成し全員がボーナス増額となった場合は、中期計画に記載されているボーナス総支給額を上回ってしまうのでは?」と。宇野さんは静かに言いました。「その場合は、ノルマ達成者のなかでも成績が低い人間のボーナスを減らすのでボーナス総支給額は計画通りにな

    成果を上げてもボーナスが下がる成果主義
  • 残業代 二桁付けると 詰められる

    今回は残業に関するパワハラ話です。みなさんの職場にも少なからずある話じゃないでしょうか。なおタイトルの「詰める」という表現は金融業界でよく使用され意味は「とにかく怒られまくる」というサンドバッグ状態を意味します。 私の入社時、出勤管理は従業員が判子を押すだけというアナログ方式であったため、残業代をgetするためには別途残業申請書を書く必要がありました。しかし我が社での暗黙のローカルルールに「残業時間は10時間を超えてはいけない」という鬼畜ルールがありました。 私の1つ上の先輩の西野は、そのようなルールを知らず終電近くまで仕事をしていた繁忙期に、切れて40時間(実際の労働時間はもっと多かったらしいです)程度を残業申請したことがあったそうです。しかしこの申請をした直後、部長から熱い説法をらい会心し、9時間の残業代を再申請してしまう貴重な体験をしたのでした。それもあって後輩の私に残業代申請にお

    残業代 二桁付けると 詰められる
  • 不正調査委員会で犯人とされたのは弱気な社員だけでござった

    この話は前回の「不正調査委員会の委員長が犯人だったでござる」の続編ですので、前回を読まないと話が全くわからないです。また当記事はもう少し早くupしようと思ったのですが、私のTwitterのアカウントが何故か凍結され、解除されるもフォローフォロワー0状態となり意気消沈している所にTwitterより「フォローが0です!誰かフォローしてみましょう!」などという、鬼畜メッセージが表示され憤慨していたため記事upが遅れました。すみません。 一般的にベンチャーキャピタルでは投資を行う際、営業が案件を持ってきて審査部が企業内容を一緒に精査します。今回の事件では、審査部の気弱な佐藤さんが生贄的に訓告処分という微妙な処分を受けます。件の担当者にされた杉内さんは、事情聴取対象とされた怒りが半端なく証拠書類を揃え、委員会にて反論する用意万端でした。しかし、それを察知したのか不明ですが調査委員会に召集される直前

    不正調査委員会で犯人とされたのは弱気な社員だけでござった
  • 不正調査委員会の委員長が犯人だったでござる

    今回は多分パワハラ話です。我が社はベンチャーキャピタルでして、仕事のメインはベンチャー企業にお金投資することです。しかしベンチャー企業といっても玉石混合であり、「どう見ても成長しないだろ」という会社もあります。そういった非成長型ベンチャー企業への投資上司が無慈悲に押し付けてきたことによる悲劇を描いております。 杉内さんは、この会社担当にされる訳ですが、あまりの非成長型ベンチャー企業であったため、役員会議のプレゼンでは散々ネガティブな発言をすることにより投資を断念させるよう仕向けたそうです。しかし渡辺の知り合いであるため、役員会議では承認され投資に至ります。 その会社は数年後、予想通り資金ショートを起こし倒産しますが「危険な会社と知っていて投資したんだろ!」という結果論的な不正疑惑が持ち上がります。この案件を持ち込み、投資まで押し込んだ主犯は渡辺です。しかし彼はこの不正疑惑の調査委員長と

    不正調査委員会の委員長が犯人だったでござる
  • 我が社のセキュリティホールは役員PCだったよ

    この漫画に登場する畜生渡辺さんは団塊世代ながらインターネットを駆使し、会社にいながら家電の値段を調べるサイトで購入する商品を決めたり、旅行社のサイトで次の休暇どこに行こうかな~なんて調べることの出来る、同年代と比較するとPCを使える人でした。 この話、当はもっとくだらない理由で渡辺PCがウイルスに感染するのですが、それを言うと私の身元がばれるのでご勘弁を。なお受信したメールの添付ファイルをクリックしまくってウイルス感染させたオッサンも我が社にはいました。 さて上記漫画にもあるように、我が社では「お前が言うな」という場面が数多くありました。自分が原因となった事象でさえも、真剣に考えているような顔をして「皆も注意するように」などと注意するものだから、下っ端はたまったもんじゃありません。しかし上司に注意をされれば、下っ端は笑いと呆れを抑えて真剣に受け止めている雰囲気を醸し出すという小芝居を打た

    我が社のセキュリティホールは役員PCだったよ
  • マイホーム購入直後の転勤はもはや様式美だよね

    マイホーム購入後に転勤するという事例は全国各地でよく聞かれます。私の会社でも事案がありましたので漫画にしてみました。 我が社では東京を店として支社が2つありました(実際はちょと違う)。しかしベンチャーキャピタルという職業上、どうしても東京のマーケット規模が大きいのです。ベンチャー企業と言えば楽天、ミクシィ、グリー、インデックスなどの成長企業を連想する方が多いと思いますが、皆社は東京なのです。地方にベンチャー企業が無い訳ではありませんが、ある程度成長すると東京に社移転することも東京一極集中の要因です そんな訳で人気の無い支社への異動ですが、我が社では30歳前後で特に既婚かつマイホーム購入後の人が選ばれていました(支社長除く)。偶然かもしれませんが、異常な体質の会社だったため「マイホームのためにローンを組んだ奴はどんな命令しても逆らわない!」と上層部が確信し転勤させてたのでは?と邪推し

    マイホーム購入直後の転勤はもはや様式美だよね
  • やだ!上司の武勇伝・・・全部ウソ!?

    何も知らない新人若手に、上司が武勇伝を誇張して話すという儀式は 日の会社で行われている若手へのマウンティング・イニシエーションですね。 それを思い返すと腹がたつので漫画にしました。 総務部長は自分の業績について、嘘、大げさ、紛らわしいの3の矢で誇張しまくる人で それに我が社の社長はまんまと騙され、「総務部長は営業でも優秀だった!」などと 非常に信頼を置いておられました。 私が若手の頃、総務部長と御飯をべに行くたびに 「○×社は俺がやった案件なんだよな~あれはしんどかったな~」などと 下手糞な芝居を打つ訳ですが、まさか嘘を言う訳はないと考える若手は簡単に騙され、 「部長ってすごいんだな。営業部で苦労したから禿げたのかな…」 と羨望のまなざしで部長を見ておりました。 しかし、我が社の反茶坊主ネットワークの宇野さんが、洗脳された若手に、 部長の営業部での真の成績を教えてくれ、洗脳を解いてい

    やだ!上司の武勇伝・・・全部ウソ!?
  • 決定権が無い下っ端に「改革しろ!」と言うだけの役員ってなんなの?

    今日は総務部が受ける罰ゲームの一つ、外部役員による業務監査を描いてみました。 なおこの外部役員は↓の回で、会社の経費で鰻重をっていたオッサンです。 経費で喰らう鰻重は美味いか? 我が社での慣例では、外部役員(監査役)は名誉職であり「良きに計らえ」と 業務に口出しをすることはありませんでした。 しかし上記の外部役員は何故かやる気を出して総務部の下っ端を 業務監査と称し、いたぶる大会を開催しておった訳です。 総務部では宇野さんが中心となり色々と改革案を上に提出していましたが、 何かと注文をつけられ結局はお蔵入りになっていました。 そんな中、この外部役員は「改革しろ!」と偉そうに説教するのです。 しかも改革案が上に通らないのは、宇野さんの「説明不足、能力不足だ!」と 批判しまくっておりました。 勿論、宇野さんの提案内容や説明が不味い可能性もありますが 上層部の頭が固い可能性もあるのに、宇野さん

    決定権が無い下っ端に「改革しろ!」と言うだけの役員ってなんなの?
  • 早く帰ったら怒られるのは日系企業の日常

    我が社では入社3か月目くらいまでは暗黙の了解で早く帰宅できました。 早くと言っても定時ではなく、定時+1時間後くらいですね。 我が社の役員の渡辺さんはいつも16時頃からソワソワし始め 定時の17時になると「電車が混雑するから」という理由で帰宅していました。 たまたま渡辺さんが会議で遅くなり、私の帰宅時間のほうが早かった日がありました それを知った渡辺さんは何故か、「新人の山下の帰宅時間が早いのでは?」などと 小言を言うのです。日系企業では、長時間労働することが美徳ですからしょうがないね。 で、渡辺さんは新人を預かる身の総務部長を問い正すのですが、 帰宅時には必ず総務部長へ挨拶するにも関わらず、総務部長は 我が社でよくある光景の手のひら返しを新人に見舞う訳です。 これ以降、仕事が無くても早く帰りずらくなりました。 そんじゃーね!

    早く帰ったら怒られるのは日系企業の日常
  • 経費で喰らう鰻重は美味いか?

    月1回くらい社外取締役を招いての取締役会議がありました。 会議内容は社長が月例報告をし、特に意見もなく会議は終わり雑談に突入という流れでした。 (たまに意見はありましたが、決定事項に疑問を呈するもの等はなかったです) そして会議は決まって昼前に始まり、昼飯には鰻重(会社の経費!)が出るのです。 何も決めない会議に1人4,500円くらいする鰻重は高いのでは?と疑問でした。 加えてその頃、会社では経費削減の号令が出ていましたが、その号令を出したのが 役員達であるため鰻重の値段を知っている従業員は皆不信に感じていました。 なお、この鰻重問題は数年後、新社長により普通の弁当に変更されます。

    経費で喰らう鰻重は美味いか?
  • 団塊「俺は英語出来ないけど若手はTOEIC800無いと出世させないからな」

    この部長は、次期役員のポストをゲットするべく人件費削減という課題に取り組んだ結果、 難関資格取得を昇進条件にして人件費を削減する案を提案してきました。 なお対象はヒラ従業員のみであり、既に管理職である人には影響無しという ヒラ従業員にとって理不尽極まりない鬼畜な人事案でした。 しかし管理職会議にて佐川さんより「現管理職にも資格取らせろよwwww」 という、ぐうの根も出ない正論により難関資格を持っていない部長は狼狽えます。 総務部長としては資格取得を核にした人事案を華々しくブチ上げた手前、 引っ込めることも出来ず、資格取得奨励金制度なるものの制度制定に繋がったのです。 (同様の制度は既にあったのですが使い勝手が悪かったです) なおこの佐川さんは以下の話で役員になれなかったものの社内では人望のある人でした 世界よ、これが日の役員決定方法だ! 続・世界よ、これが日の役員決定方法だ! 明日から

    団塊「俺は英語出来ないけど若手はTOEIC800無いと出世させないからな」
  • 今、中堅サラリーマンに「管二病」が急増している

    自分は“やればできる人間”だと思っている「中二病」、そんな中二病を否定する 「大二病」ときて、社会人2年目が陥る「社二病」の上に立つ 管理職2年目がかかりやすいという「管二病」が話題になっている。 主な症状としては、以下の通りだ。 部下の意見に耳を貸さなくなる 仕事を教えず「これも勉強だ」などと言って突き放す ノルマを与えるだけでマネージメントはしない 人を感情が無いモノのように扱う えー、数日前に話題になっていた「社二病」という造語に対抗して 管二病という言葉を作って漫画を書いてみました。 管理職に昇進したことによる万能感を勘違いし、来の業務であるマネジメントを 忘れ暴走することを管二病と定義して漫画を描いてみました。 発症した場合、特効薬が無い難病であるため完治は困難です。 稀に部下を追い込んで退職させることもありますが、自覚症状はありません。 なおこの記事作成にあたっては自分の体験

    今、中堅サラリーマンに「管二病」が急増している
  • 世界よ、これが日本の役員決定方法だ!

    仕事の才能が全くない役員が、何故管理部の役員になったのかという話です。 なお漫画中に出てくる車が若干おかしいですが、描けないものは描けないのです(悲報 当時、役員候補として佐川さん(仕事できる人)と渡辺さん(無能畜生)が ノミネートされておりました。 交代する役員がこれら候補者より後任を選ぶというローカルルールであり 当時の役員は悩んだそうですが、普段からゴルフ仲間で、奥さん同士も仲が良かったという 私的な理由で、渡辺さんを後任役員に推薦するのです。 当時の役員と渡辺は、たまたま家が近かったためゴルフ仲間となり、 奥さん同士もたまたま故郷が近かったことから友達となったらしいです。 もし二人の家が遠かったならば、佐川さんが役員になり会社は良い方向になったかもしれません。 なお渡辺は役員になった後、社内を足の引っ張り合い状態にさせる成果主義の導入や ノルマ大幅増によるモラルハザードを引き起こす

    世界よ、これが日本の役員決定方法だ!
    uduki_45
    uduki_45 2013/04/24
    よほどのワンマン企業でもない限り、今の日本では出来ないと思うけどなぁ
  • 新入社員には一発芸を強要しても良いという風潮

    マンガの通り、私の所属していた総務の新人歓迎会は新人が普通の挨拶をして終わりでした。 しかしインフォーマルな他部署との飲み会(何故か新人は強制参加)では 「今から新人が面白いことやります」という最低の振りのなか、一発芸を強要されるわけです。 大勢の目の前でスベるという経験は、芸人でもない私にとっては若干トラウマです。 マンガでは描いてませんが他の新人も全て滑っていました。 新人を晒し上げるのが目的だったのでしょう。 飲み会での一発芸についてですが、特定の業界ならば接待等で必要なのかもしれません。 しかし投資業である私の会社では、接待などするとコンプライアンス違反となるので 一発芸が役に立つことなどありませんでした。 また一発芸を強要しているのは赤田という奴なのですが、赤田の入社当時には 一発芸強要の慣習は無かったそうです。 私が入社する数年前より赤田が飲み会を仕切るようになり、新入社員に一

    新入社員には一発芸を強要しても良いという風潮
  • 上司から「我が社の顧客満足度が低い訳が無い!」と無慈悲に怒鳴られた場合の対処法

    会社では1年に1度、顧客満足度調査のようなアンケートを行っていました。 表向きは調査結果を分析し、業務改善に繋げるというものでした。 アンケート項目はマンガと違い色々ありましたが、マンガでは わかりやすく表現していますので、その辺突っ込まないでくれよ。 なお私は金融関係の会社(ベンチャーキャピタル)に勤めていたため、 顧客というのは投資先の会社のことを指します。 ※ベンチャーキャピタル・・・未上場企業に投資し、株式上場、M&Aさせて儲ける仕事。 マンガの通り、部長が望んでいたのは顧客満足度最高の結果のみでありました。 なぜならば「我が社の顧客満足度は最高である!」という精神論が 社長や一部の役員に蔓延していたため、無慈悲な現実を突きつけようもんなら 部長が問い詰められる恐れがあったのです。全く理解不能ですがね。 その辺の空気を全く読めていなかった私は訳もわからず怒鳴られたのです。 こういう

    上司から「我が社の顧客満足度が低い訳が無い!」と無慈悲に怒鳴られた場合の対処法
  • 1